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泡沫

泉鏡花
【雪霊続記】より抜粋

死力を籠(こ)めて、起上ろうとすると、その渦が、風で、ごうと巻いて、捲(ま)きながら乱るると見れば、計知(はかりし)られぬ高さから颯(さっ)と大滝を揺落(ゆりおと)すように、泡沫(あわ)とも、しぶきとも、粉とも、灰とも、針とも分かず、降埋(ふりうず)める。
「あっ。」
 私はまた倒れました。

とても美しい文章だと思うのです。

絵は・・泡沫をイメージしましたが、原作とは無関係w

岩肌に安らぐ図、とでも♪


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