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小説 ロウ・オブ・ザ・シー 5/5


 
兵士達を先に自船に帰し、私は船員のいなくなった海賊船の甲板を一人で降りていった


 

船内のどこにも人の気配はなく、嫌な予感だけが募っていく


 

それらしい部屋があったのでドアを開けると、私は中に入ってひざまずき、明らかに凌辱された痕跡のある全裸で冷たくなった私の最愛の恋人の体を、しっかりと抱きしめ、声を殺して泣いた


 
   
    了 


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