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駅ナカよりもワクワクする場所

人はそこでしか味わえないものに心惹かれる生き物だ。

土曜日と日曜日に青山の国連大学前でやっているファーマーズマーケットは、その時々に催しがある。

先月行っていたTOKYO COFFEE FESTIVAL 2019に行ってみた。東京から遠方にあるコーヒー屋さんも並んでいて楽しい雰囲気。チケット制もやっていたけれど、何杯も飲めないので単品で購入することにした。

せっかくだから何か甘いものと一緒に飲みたいなと思った。コーヒーに合う焼き菓子を一緒に売っているお店もあったけれど、歩いていて気になったのはその場で揚げられているドーナツだ。

ガスコンロを何台も用意して、油の上に浮かべられたドーナツ。その後ろに生地がたくさん控えている。ドーナツがどんどん油から引き上げられて並べられるので、自分が手にするまでに冷めてしまうのかな?と懸念したが、そんなことはなかった。

熱々で、ふわっとしている。揚げてから間もないドーナツは最強だった。コーヒーとドーナツを交互に味わう。

外で食すドーナツとコーヒ。ここでしか味わえないものだ。

最近、Netflixでアニメを見るようになったのだけれど「食戟のソーマ」というアニメでも似たような要素を見つけた。

「食戟のソーマ」は、料理人の高みを目指す高校生たちの戦いなのだけれど、キャラの設定や食の知識も混じっていてとても面白い。

新しくできた駅ナカVS寂れかけた商店街の話がある。

主人公の創真が夏休みに商店街にある実家に帰ってみると、とても寂れた姿になっていた。そう離れていない場所に駅ナカができたからだ。

駅ナカの目玉は関西に本店のある唐揚げ屋。電車を乗り継いでやってくるお客さんもいる。夕飯のおかずにするように大きめのパッケージで用意されている。家に持ち帰り、オーブンなどで温め直して食べてもらう想定だ。

それに対抗するために創真が作った唐揚げ商品は、唐揚げを米粉の皮で包んだラップサンド。帰宅途中の学生たちが揚げたてを食べながら歩けるように工夫されている。それに商店街の軒先きはダイレクトに道に面しており、匂いも放たれる。小腹が減っているときについ買ってしまうという想定。

対抗馬として作られた唐揚げラップサンドは、じわじわと話題になり商店街の活気づいていった。「商店街に人通りがある時間に何が必要か」という主人公の考察が功を奏した。

出来立てのものをその場の空気を感じながら食べるという行動は、駅ナカやデパ地下では設計に組み込まれていない。

江戸時代の城下町やお祭りの屋台のように、その店その店で出来立てを味わう機会は工業化社会が発展してからは少なくなっていた。

だが近年、都心でも地方でもマーケットが流行っている。毎日開催させる訳ではないが、週に一度、月に一度、不定期といったそれぞれのペースで自由に売られるスタイルは購入者が求めている風景なのだろう。

人々はそこで、非日常ほど遠くない「少しだけ新鮮な日常」を楽しみ始めているのかもしれない。

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みんなのフォトギャラリー用のイラストを描いています。「tastylife」で検索してお使い下さい。

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