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イベントは始まる前の時間も楽しめる

最近よくお祭り的なイベントに行っているのですが、それらのサイトが始まる前から楽しめるように作られていることに気づきました。

例えば生活のたのしみ展では、開催の2週間前あたりから見逃せないポイントとして1日一つずつコンテンツが公開されていきました。

コンテンツ単体で見れば短いものですが、日々明らかにされていく情報がワクワク感を高めます。今回の生活のたのしみ展は、2拠点に分かれ広範囲でしたので、情報量も多く特設サイトの厚みも出たのだと思います。

また、これは開催期間中のことですが生コマーシャルと実況中継で、会場に来れない人の参加を実現していました。

実況中継はSNSでも可能ですが、あえて自前のサイト内やることで他のノイズが入らず、参加者の没入感を高めます。

私は実際に会場に行ってお買い物しましたが、後日、もう一度行きました。生コマーシャルを見ているうちに、見逃していたものがたくさんあったことに気づきました。

dancyu祭りも同じように、祭りだけのコンテンツが見られるようなサイト構成になっていました。

こちらも日々、出店情報とそれぞれのお店の特徴が丁寧に更新されていきました。

多くの店が出店されるので、いきたい店を事前に絞っておいたほうが懸命です。

開催前に情報をチェックし、期待が高まりました。これは普段の雑誌とは違う体験ができるということろもポイントです。

dancyu祭りは、東京中の様々な店が一箇所に集中する珍しい祭典です。普段なら雑誌を読んで、1店舗ずつ店に行ってみて味わうのですが、dancyu祭りは一度に様々な店の料理を味わうことができます。いわば雑誌の中身を一度にできる体験なのです。

生活のたのしみ展も、dancyu祭りもしっかりとしたweb媒体が確立しており、さらに生活のたのしみ展においては特設サイトにもかなり力を入れています。その恩恵は今までより多くの参加者を取り込むことができたでしょう。

ですがそれはすでに認知度の高さや資金力あってのことなのだなと思いました。特設サイトに力を入れられない場合は難しいのかなと。

ですが青山パン祭りは、Instagramをうまく活用して見事にイベント前の時間を楽しませてくれました。

開催日まで、1日一個ずつパンが紹介されていきました。

ある程度数が増えてくると、メニュー表のようになります。一つ一つしっかり文章が添えられているので興味もわきました。

開催日に現地に行ったら、Instagramのパン画像がプリントアウトされて大きく張り出されていました。どのパン屋さんも一種類だけということはありませんでしたが、代表のパンが事前にわかっていると買いやすかったです。

また、Instagramで紹介されたパンは申し込みをすれば9種類まで試食できるコーナーも設けられており各お店に対する接点を与える工夫も素敵だなと思いました。

3つのイベント共にしっかりとしたコンセプトがあり、コンテンツもたくさん用意されていました。当日だけではもったいなく、見落としてしまう点をすくってwebに掲載してくれているように感じました。

それは、イベントと接する時間をできるだけ長く楽しめるようにwebに実装された体験なのだと思います。

webコンテンツ自体は無料でも、体験の実装があれば閲覧者は時間を費やすでしょう。これはもうコト消費からトキ消費に移っているのかもしれません。

トキ「消費」と言いましたが、そろそろ「消費」というのをやめた方が良いい気がしています。満足して自分の中に少しでも残れば、それは使ってなくなったわけではありません。体験して面白かった時間あったら、自分自身がまた別の時間につなげていけることが楽しみなのだと思います。それは「トキ創出」と呼べるかもしれません。

※サムネイル画像は「生活のたのしみ展」のサイトからお借りしました。

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