謹賀新年2019

2019年、明けましておめでとうございます。

例年通り、自宅から明治神宮、そして富士山の方面を撮影した写真です(今年は富士山がうまく見えません)。

これまで「はてな」でブログをやっていたのですが、「はてな」にいた友人は転職してしまいましたし、最近何かと使い勝手も悪かったので、こちらに引っ越しました。

さて、2019年、どんな年になるのでしょうか。


弁護士業について

早いもので、伊藤雅浩の参画によりシティライツ法律事務所を改組して丸1年、設立からは丸6年、が経ちました。

シティライツが伊藤、平林、水野のパートナー三人体制になったのは大きく、経営的な安定性はもちろんのこと、1年前に書いた「カウンター」から「次のスタンダード」へ、という標語もあながたち的外れではなかったと実感しています。

何よりも伊藤、平林という、私がもっとも尊敬するロイヤーの間近で刺激を受けながら仕事ができる、という僥倖を私自身が噛み締めています。

法律事務所ではよく「シナジー」という言葉が使われますが、個人的には軽く使われすぎていると思います。

単に得意分野や業務範囲の分担という意味で言えば、ある意味「シナジー」があるのは当然ですし、逆に、厳密に定義すれば、それを生み出すのはそう簡単なことではない。

そんな手前の「シナジー」ではなく、単なる寄せ集めではない、このメンバーでないとできないこと、社会的なインパクトを追い求めることができる、それはまだ言葉を与えるには朧げだけれども、それを探求する旅をともにする価値があるメンバーであると、この1年間一緒にやるなかで確信することができました。

刺激を受けるといえば、USのパートナーである塩野入。

NYにいて時差のあるなか、遅い時間でも弊所のSlackにもっとも素早く、そしてup-to-dateなリアクションをくれるのが彼女だったりするのですが(先日、流行語大賞になった「そだねー」の意味がわからなかった自分に大量のカーリングアイコンをリプライしてくるなど)、その仕事の迅速さ、丁寧さ、気遣い、そして闘争心。

弊所の海外案件で活躍してくれるだけでなく、ワールドスタンダードの目線と闘魂を注入してくれる貴重な存在です。

加入4年目のアソシエイト倉﨑も昨年大きく成長したように感じています。

加入して3ヶ月の荻布、下平は、まだなかなか大変そうです。正直に言って、ここ半年が正念場だと思いますが、なんとか堪えて、弊所の一員として成長してほしいと期待しています。

マネージャーの深谷は、私の請求書などの書類関係はもちろんのこと、個性の異なるパートナーをうまく調教し(笑)、事務所のあらゆることに目配りをしてくれて本当に助かってます。

最後に、恒例のやつですが、今年のタイムチャージ・レートは据え置きの1時間あたり30,000円(税別)(なお、来年には35,000円(税別)に増額する予定です)。

顧問料は例年通り1万円アップして、月あたり5時間稼働で月9万円(税別)。

ただし、スタートアップ/クリエイティブ企業のなかで、どうしてもやりたいところについては年間5社まで月5万円にディスカウントします(ご相談ください)。


戦略法務、PA(Public Affairs)について

自著『法のデザイン』で書いた「リーガルデザイン」や、戦略法務、そして「ルールメイキング思考」などと呼ばれる領域や概念の注目度が増すなかで、自然とこの領域の仕事が増えています(といっても全体の1割程度だと思いますが)。

年末に立ち上げられた「一般社団法人Public Meets Innovation」のアドバイザーに就任したのもこの流れの一つに位置づけられるものです。

とはいえ、私がPA業務だけに避ける時間はそう多くありません。

PA領域での私の特長としては、PA業務のうち法務戦略、すなわち戦略法務とPA業務のシームレスさ、また、弁護士業の延長上でPA戦略の提案をしているので、PAコンサルにお金を払う余裕のないスタートアップに安価で、ミニマムなPA戦略を提供することにあると認識しています。

十分な資金的な余裕がないスタートアップにおいても、戦略法務を含むPAは重要ですので、この点において既存のプレイヤーと異なる価値を提供できるのではないかと考えています。

実は、私にも、この領域において、頭に思い描いている理想的なPA戦略コンサルファームの形があります。

これもそろそろ形にしたいと考えており、すでに昨年末から仕込みを開始しておりますが、これはまた追ってご報告できればと存じます。


社外役員について

昨年5月からスタートバーン、12月から電子広告社(dencco)の監査役に就任しました。

これで株式会社の監査役はTsumugに加えて、3社になりました。

社外役員は、様々な会社の経営の現場を覗ける貴重な機会ですが、ただ当たり前の業務をこなすだけになりがちなことも事実。

今年は社外役員としての自分なりのバリューの出し方について、もう少し深掘りをしたいと考えています(社外取締役もやりたいと思っていますので、ご依頼お待ちしております笑)。


執筆・本について

昨年から売れっ子・箕輪厚介くんと作っている本が、今年のどこかで出るはず。

「ルールハッキング/ルールメイキング思考」という21世紀の新しい「教養」についての本になるはずです。

彼の作る本のなかでは最も売れないものになるかもしれないけど、彼と作るからには間口を広げたものにしたいし、そのことを自分自身が楽しんで作っています。

すでに昨年末に校了済みの「都市のリーガルデザイン」をテーマにした原稿が収められた槇文彦/真壁真治編著『アナザーユートピア オープンスペースから都市を考える』もおそらく近日中に刊行されます。

また、事務所メンバーで本を出そうという企画も走ってます。

あとは、また書籍の解説をやりたいなあ(ご依頼、お待ちしております笑)。


その他の活動について

理事を務めている「Arts and Law」は、昨年から各メンバーの個性を押し出すために始めた主催イベントが好評で、各イベントのクオリティも手前味噌ながら高いと思います。

1月10日開催予定の「まだパロディでいないの?パロディの未来を考える」もすでに予約申込みを締め切るほどの人気イベントに。

今年の主催イベントにもぜひご期待ください。

同じく理事を務めている「Creative Commons Japan」は、オープンデータやオープンアクセスといった流れのなかでライセンスの採用例は爆発的に増えており、その社会的なインフラとしての役割の重要性は高まっている状況です。

また、無念にも2018年12月30日をもって著作権の保護期間が50年から70年に延長してしまったことを受けて、現在キャンペーン/署名運動をChange.orgで行っています

このような、情報化社会に逆行するような政府の動きもあるなかで、クリエイティブ・コモンズのような当事者同士の契約によりコモンズを生み出していく所為の価値はますます高まると考えています(そのあたりのことは昨年末に任天堂が公開したガイドラインに関するこちらの記事でも話しました)。

SFC研究所の上席所員として主宰している「リーガルデザイン・ラボ」は3年目の区切りの年を迎えます。

昨年11月のSFC研究所のORF2018において、弁護士ドットコムとTHE GUILDとの共同研究「コントラクトギルド」の発表をさせていただきましたが、今年はこれをアップデートしていきたいと考えています。

また、昨年に引き続き、他分野のゲストを招いたオープンラボを開催していきたい所存です。

どの活動も手伝ってくれる仲間も絶賛募集中(いずれも無償ですが…)。

特に、リーガルデザイン・ラボは、法とグラフィック/ウェブ・デザインの架橋に興味がある学生がいらっしゃれば、ぜひ話しを聞いてもらいたいです。

また、リーガルデザイン・ラボは、企業からの協賛金あるいは共同研究のお話しも絶賛募集しておりますので、何卒ご検討いただければ幸いです。


非常勤講師について

今年は4月から春学期と秋学期、それぞれ別の大学で非常勤講師をやる予定です。

春は文化政策。秋はリーガルワークショップ。

基本、週一授業が入るので忙しくなると思いますが、優秀な若い感性と出会えるのを楽しみにしています。


思いのほか、長くなってしまいました。

以上に加えて、水面下では2020年以降の大きな変化に向けて、色々な準備を進めていきたい年でもあります。

2019年もよろしくお願いいたします。

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水野祐(Tasuku Mizuno)

法律家・弁護士(シティライツ法律事務所、東京弁護士会)/Arts and Law理事/Creative Commons Japan理事/慶應義塾大学SFC研究所上席所員(リーガルデザイン・ラボ)/グッドデザイン賞審査員 / 記事は個人的見解であり、所属団体とは関係ありません

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