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嗅ぐメ

tatacuuc
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顔をなでるそよ風 網戸をなぞる陽の光 眩しいのかな 笑ってるのかな
私が壊れる5秒前

ゴミを踏む音で 目が覚める
尊い軋轢よ 食べる動物の死骸と一緒に尽きる

(L) 嗅ぐ乞い なみだ 狂う 為の 僅かな 身
犬が笑う こっち見た 笑ってた
人の移動する様 目に絡む模様が ふわり いたい

(R) 音は差異 黒い琥珀の 水が はじけて 悲し
仕方なしの 目の 左右の移り変わりを 黙っていた ぼやける
繋がった血の 螺旋が 嘘のようで 触れた 消えた

白いサマヨウ枯れ野庭死が纏う声の梯子はいくつに
構う不治の背を囁く眼球探した声は知った
野の死を纏う嫌う妬けが苦しむ気が喉を通過し私は
壊死し惑い爛れる彼の桃の擬態を裏切る

裏切った

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