中島みゆきさんのコンサートに行った話②〜当日〜
いよいよ本題のコンサート当日!!
↓前日までのことなど
1.客層について
友達から事前に聞いていたし、ファンクラブ会報のフォントのデカさからも想像してた通り
まわりは60~70代くらいの方が多かった。
みゆきさんが72歳なので、まぁ自然とそうなるだろう。
20代らしき客はほとんど見つけられなかった。
意外だったのは、男性がめちゃくちゃ多いこと!
男性用トイレが長蛇の列になってる光景を見たことがなかったのでびっくりした。
わたしの隣の席は60代くらいの男性お2人だった。
体全体から絞り出すような咳を終始していて心配だった。
2.おたよりコーナー記入
みゆきさんのコンサートでは、恒例のおたよりコーナーがあるらしい。
1階に記入台があり、コンサート前に書いて箱に入れておくと、構成作家さんがピックアップしてみゆきさんに渡してくれる。
おたよりコーナーのことは友達から聞いていたので、この日までずっと何を書くか悩みまくった。
みゆきさんといえば1984年のオールナイトニッポンでの
「ペンネーム:生きるのって辛いね
みゆきさんこんにちは。わたし、世界で1番のブスです」
からはじまる女の子のお手紙に対する回答があまりにも有名ですよね。
私もあんな文才で悩み事を打ち明けられたらと思ったけど、そもそもそんなに書くスペースもなかったし、
記入台は狭くてせわしないので、結局その場で思いついたことを書いて投函した。
好きな曲を書くスペースがあったので、
好きな曲をふたつ書いた。
(歌詞がまるで自分すぎて恥ずかしいのでここには書けない)
3.着席した
わたしの席はほとんど最後列でした(^-^)
そもそも目良くないし、ピアノがどこにあるかも怪しいくらい遠かったけど
120%の純度で、同じ空間で生きて生歌を聞けるだけでいいと思っていました。みゆきさんが登場するまでは…。
4.コンサート開始、神様登場
18:30、時間ピッタリに開演を知らせる音が鳴って、
会場が無音になった。
となりのおじさんの腹の音が鮮明に聞こえる。
なぜか急に緊張してくる。
ほぼテレビでも見た事ないし、
YouTubeにも動画はほとんどあがってない。
生のみゆきさんはどんな感じなんだろう???
オーケストラの演奏がはじまって、
左側の舞台袖からキラッッッキラのスカートを履いたみゆきさんが登場した
瞬間、涙が滝のように流れた。
例えるなら京都で千年秘宝とされてた由緒あるお寺のすごい迫力の仏像をこの目で見れた時の感動のような。笑
言葉に出来ないけどとにかく神々しすぎて、目の前に本物の神様がいる!って感情だった。
みゆきさんがステージ中央について歌い出した瞬間、まわりの人達も泣いてた。
圧倒される力強い歌声、遠くからでもわかる女神としか言いようがない佇まいに感動以外の感情が消え失せる。
自分の汚れた感情が身体から洗い流されるみたいに涙がどんどん出てきて、拭いても仕方ないので垂れ流すしかない。笑
結局、みゆきさんの登場からアンコールまでずっと涙垂れ流しお化けだった(^-^)⊃■ハンカチ
5.歌とMC、別人
続けて2曲終わると、
「いらっしゃいませぇ〜」と昔のドラえもんを思い出すような安心感ある声でMCが始まった。温度差についていけない。
こちらのものまねショート動画がめちゃくちゃわかりやすいです。
発されることばの全てに無駄がなかった。
間、言葉数、ワードチョイス、センス、どれをとっても神としか言いようがない
あの領域にたどり着ける人間はみゆきさんしかいないだろうな。
あまりにも適切な言葉で紹介されるから、知らない曲が多かったけどすっと落ちてきた。
言葉は多くないのに説明が面白くてわかりやすくて、本当にすごい。もうすごいしか言えない。
色んな主題歌の依頼を受けてきたけど、だいたいは企画時点で打診が来るから、企画書と、あっても二話くらいまでの台本で曲を作る。
ある依頼では、最終話までのすべての台本が送られてきて、引き込まれて一気に読んで、すぐに曲ができた。
「その曲がこれです」
って始まるの、センスしかなくないか???
病院系の曲が3曲続くので、医療関係のお仕事の方は気が休まらないと思いますが我慢してください。
と始まった「倶に」「病院童」「銀の龍の背に乗って」をしっかり聞いていたら
小さいころの疑問(なんで銀の龍の背に乗るんだろう)が少しわかった気がした。
みゆきさんのお父様は産婦人科医とのことで、
医療関係への解像度が抜群に高いうえ
感性や言語化能力が並外れたみゆきさんが生み出したから
銀の龍の背に乗って届けに行くんだなぁと
要するに、普通の人間が理解しようと思うこと自体間違いで
(自分から銀の龍の背に乗ってというワードが生まれることはまず無いので)
みゆきさんの驚異的な感性から生み出される作品を享受するしかないってことです。
は?
6.おたよりコーナー
の前に、みゆきさんから客席がよく見えないとのことで、10秒間客席がライトアップされた。
前から後ろまでみんな泣いてるであろう客席を見てどんな気持ちなんだろう。。
おたよりコーナーでは、構成作家さんが選んだ手紙を持ってきてくれて、みゆきさんに手渡ししていた。
オールナイトニッポンのころから一緒にやっている構成作家さんとのことで、信頼しかない。
このとき私は、コンサート前にアイスティーをがぶ飲みしたせいで膀胱が悲鳴をあげていて、トイレに行きたいという気持ちに支配されかけていた。
選ばれた手紙は、
今日は最強開運日です!というものが2枚、
熊本から来ました
北海道から来ました
香港から来ました
台湾から銀の龍の背に乗って来ました
みたいなラインナップで、遠方からわざわざ来た熱烈なファンのおたよりを優先して読んでる感じだった。
わたしは
みゆきさんの今まで大変だった話を教えてください。それを糧にして頑張って生きていきたいです。
のような事を書いた。かすりもしなかった。
みゆきさんは遠方から来たおたよりにも特に動じず、
「あのー、東京から来た人はいるんですか?」と言っていた。笑
2階席の最後列に20代の息子とふたりで座っています。
一緒にいられる時間を作ってくれてありがとう
というようなおたよりが読まれた時、わたしのおたよりがあまりに稚拙だったことに反省して涙が出た。
娘がみゆきさんのような才色兼備になるよう、みゆきと名付けました。
しかし、みゆきさんにあやかれたのは独身ということだけでした。
というおたよりが読まれた時、アラサー超独身の私は全く笑えなかったのですが、
会場はめちゃくちゃウケててこわかったです。
旦那には結婚できないからみゆきはやめろと反対されたのを押し切ってとまで言っていたと思う。。
みゆきさん、独身の星でいてくれてありがとう。(格が違う)
7.後半
休憩時間で無事トイレに駆け込めたので、後半はさらに集中して歌を聞けました。
バンドメンバーさんたちもとてつもなく優秀なミュージシャンなんだろうな〜とよくわかる
このレベルの生演奏を聴けるんだから、16500円のチケット代が安いとさえ感じてくる。
舞台中央にはブティックみたいに衣装が置かれていて、何かと思えば
曲の合間にみゆきさんが裏に隠れて服を着替えて出てくる。
んだけど、遠すぎてほとんど見えない(;;)
スカートがタイトめになったかフレアっぽいかくらいしか判断できなくて、席運のなさをさすがに恨んだ。
絶対きれいだっただろうなぁ
私より近くで見たい人たちがたくさんいただろうけど、私も近くで拝んでみたかった……。
本当は1曲ずつ感想を書きたいけど、。
一番涙が出たのが心音でした。
直前のMCでは、
いまの時代、何が起こるかわからない。
日々変わる環境のなか……
この年でアニソンデビューするとは思いませんでした〜
と、ウケすぎるだろ、この導入は。。
あと印象に残ってる言葉は
時間があったからこの4年でさすがに色々考えた。
考えた結果、今この瞬間だけに集中しようと思った
と言ってて、神様のたどりつく答えもマインドフルネスなんだなと勉強になった。
8.アンコールとはけ方
アーティストによってライブの作法はそれぞれだけど、
客がアンコール言う隙も与えず登場して
ラストの曲を歌い終わったら、演奏中に先に舞台袖にみゆきさんだけ戻っていって
バンドメンバーが演奏を終えた瞬間、
まだ舞台上にいるのに電気がついて終了になったのはさすがにうろたえたw
まだ涙出てるんですけど待ってよ!!!!!
って感じで焦ってたら、となりのすごい咳してたおじさんがゆっくりでいいよ〜と言ってくれたので、ゆっくり鼻かんで涙拭いてコートを着て母と会場を出ました。
バンドメンバーさんたちも盛大な拍手で見送らせてください。余韻に浸らせてください。と思いました。
コンサートって普通はこんな感じなんだっけ?
客への配慮がすごすぎるな……。
9.行けてよかったと噛み締める
会場限定のガチャでは、歴代ツアーポスター全21種のキーホルダーがランダムで出てくる。
ほしいグッズが特になかったので、ガチャだけやってみたら今回のツアー柄のキーホルダーが出た!
会社で使ってる筆箱に着けて、周囲をびびらせようと思います。
そんなわけで、過去最大級に泣きました。
前回の記事で書いた、人生かけて応援してたバンドの解散が決まったとき
その直後のソロライブでメンバーが泣きながら謝罪してたときも死ぬのではないかと思うほど最前列で爆泣きしたのですが、
瞬間風速みたいな威力でいえばそのときが一番泣いたけど、
流れた涙の総量、総時間は今回のみゆきさんで更新したと思われます。笑
魂が揺さぶられる感覚、本当にすごかったです。
ツアータイトル「歌会 vol.1」となっているので
vol.2を期待して、次は全曲わかるようにしてまた絶対母と行きたいと思います。
終わり!
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