第1回 美味しいご飯を炊く

「満足がいく」白米 =「美味しい」白ご飯,というのは日本だけですね.

アメリカに来てから炊飯器を買おうと何度も悩んだけど,悩めば悩むほどIH炊飯器が欲しいけど値段が高い…とか欲が出て…結局買っていません.鍋で炊けば良いかなということになりました.手抜きで電子レンジ用のライスクッカーを買ったこともありますが,鍋に慣れた今では使いにくくて倉庫行きです笑

アメリカに来て3ヶ月弱,すでに5, 6回ほど鍋で米を炊いてきて,だいぶ炊飯にも慣れてきたかなと思い,纏めることにしました.

1.食べる米を選ぶ
2.米の量
3.米を洗う
4.米を浸水させる
5.水の量を決める
6.米を炊く
7.食べる

1.食べる米を選ぶ


良いとこのスーパーには日本で売ってるような米が置いてあるかもしれませんが普通に手に入るわけではないです.
近所のスーパーで手に入る最高級の米は写真の”SUSHI RICE”だけど,これは食べた人にしか分からない不味さがあります.

知人曰く,古米より古い古古米だと.カレーライスや炊き込みご飯には使えますが,やはり白米好きな日本人には耐えがたい不味さでした笑

今回使った米は,残り僅かになってしまったけど,カリフォルニア米の玉錦.Amazon.comで買いました.これが無くなりそうだったので,再びAmazonでカリフォルニア米のコシヒカリも入手しています.

2.米の量


これに関しては日本でも時間があるときはやっていましたが,こっちには1合用のシェラカップなんて無いので,1カップを使います.

さらに250 mL(アメリカの1カップ)に合わせるのも面倒なので,すり切り一杯分,生米を入れて鍋に移します.

3.米を洗う


さすがに無洗米などという気の利いた米は売っていないので,万国共通の要領で米を洗います.写真は一通り洗った後です.自分はあまりしっかりとは洗いません.水を入れてうっすらと米が見えればOKです.

日本米の場合,「今日の料理」などを見ていると,洗い米は笊にあげるのが良いようですが,どうもこっちは違うようです.硬水というのも理由の一つかもしれません.
ではどうするか.

4.米を浸水させる


無洗米と同じ要領で30分ほど浸水させます.このとき水の嵩を気にする必要はありません.
炊飯器で無洗米を選択すると一般的な白米を炊くときとは違って,30分ほど浸水させるという時間が追加されるのをご存じでしょうか.少なくとも自分が日本で使っていた炊飯器はそうでした.

このとき,写真の水が少し濁っているので,もう少し水を替えた方が良いと思う人がいるかもしれませんが,特に気にしていません.

30分〜40分後,米を浸けている水を捨てます.ここは目安なので何分以上が良いとか,何分以上はだめとか,そういう制約はないです.

米を浸水した前後で,米の形が少し変わったのを見逃さないでください.これが水を含んだ洗い米です.

5.水の量を決める

日本米を笊に上げる洗い米の嵩は,乾燥米の約1.5倍になります.このとき洗い米と同じ嵩の水を加えて米を炊くのが一番美味しく炊けるコツであると言われています.
それに対して今回は洗い米を浸水させたので,笊に上げるときよりもさらに嵩高くなります(実際に量ったことはない).なので,上の例のように洗い米と同じ嵩の水を入れてしまうと米が崩れそうで怖いので気持ち少なめの水量にしています.

無理矢理,等式にしてみました.

以下はすべて体積です.

乾燥米 × 1.5 = 洗い米
洗い米 = 炊飯用の水(洗) とすると,
洗い米 + 余剰水 = 浸水米 なので,

炊飯用の水(浸) = 洗い米 - 余剰水 = 炊飯用の水(洗) - 余剰水

でも,この辺は経験値なので,基本的に目分量です.ただ,多少の水の量は,次の実際の炊飯でリカバリーできるので,ここもそこまで神経質になる必要は無いでしょう.
(研究者の端くれとして体積と重量は控えておくべきと言われるかもしれないけど,面倒だしこれで充分美味しく炊けます,絶対に)

6.米を炊く


それでは,米を炊いていきます.まずは蓋をして火を付けてます.うちはアメリカでは珍しいIHなので最高温度に設定してStartボタンを押します.(日本のように強火弱火の世界じゃないからこれも経験でカバーしています)

色んなブログやサイトで,吹きこぼれるまで強火で,と書いてあると思いますが全くその通りですね.吹きこぼれるのを恐れてさっさと火を弱くすると美味しく炊けません.今回は頑張って待っていても吹きこぼれなかったのですが,それでも下の写真のようになります.

上の写真のようになったら強火のまま少し放置して火を弱めます.日本なら弱火で良いのですが,写真の鍋はIH対応ではなく,下に少し見えているIH用コンバーターを挟んでいるので,中火に該当する温度まで下げています.このまま,米の様子を見ながら10〜15分ほど放置します.本当は蓋を開けてはいけませんが,所詮自分で食べる米なので,慣れるまで蓋を取ってというのは構わないと思います.

上の写真は10分後.下の写真は15分後に撮影のために蓋を取りました.

また蓋をして,10〜15分ほど蒸らせば完成です.底の方がまだ少し水っぽいですが,それは一度,底から天地返ししてあげて再度蒸らしてあげると良い具合にできあがります.

7.食べる


今日米を炊いたのは夕飯を食べながらだったので(意味不明),最後に〆として白米ではなく永谷園の鮭茶漬けを頂きました.もちろん白米だけで食べても美味しいですよ.

それでは良い一日を(こちらは丁度日付が変わったところです)

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