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望遠鏡になる(未来を言うの続き)

pixabayのPietroMerolaさんの写真に文字を乗せたもの

 では、犬は見つかるかという質問に答えようとして、五感を閉じて、犬、会ったこともない犬がどうしていて、どうなると答えるとき、頭には何が浮かんでいるのかを、記録しておこうと思います。

 それは、時間軸のわからない、断片的な映像です。視点もよくわからない。
 人が記憶を思い起こすときとよく似ている気がするけれど、新しい映像を見ているから自分が何かを思い出しているわけではないことは確実です。

 そうすると、愛する人や恋しい人が今どうしているだろう?と思ったときは。
 こういうときに何気なく、思い出とは違うその人の姿が思い浮かぶことがあったら、それはかなり近いのかも知れない。

 映像がどのようなものかというと、視覚の感じは望遠鏡を覗いたときに非常に似ているけれど、全く対象のいない風景だけが見えたり、地面がいきなり見えていたり、対象らしきものが何かしている様子が見えたり、バラバラだから、なんだこれは?と考えなければならない。
 これを元に犬がどういうところで何をしているのかを説明するわけですが、そのためには一度自分でこれらが何なのかを解釈しなければならないと考えはじめます。

 しかし解釈は必要ないかも知れません。
 あまりに意味がわからないと、下手に自分で解釈するより、何を見たり感じたりしたのかをそのまま言って、質問者に解釈を任せた方が、ヒントとしては有効に働く場合があります。

つづく

難しいです……。