5月8日 水曜日 曇りと雨

寝ている間に体の外に出る方法があるということを小耳に挟んで、体の外に出てみようかと試してみたけれど、体から出ようとしたら体も一緒に体から出ようとしたから、結局わたしは体とぴったり一緒でした。
夢の中で自分の好きなように動けたこともない。夢の中でするより、現実でできると自分を信じるために、まず夢の中で確信を持って見ようかと思ったけれど、いつも夢の出来事に驚いて、反応して終わるのです。

また反応しただけだったわ。よく勉強をして調べなくちゃ。わたしは本能的に、形のないものを形にできないかと実験してしまう。
でもそれをやってみているのは、わたしだけではないと知っている。知っているというと絶望感が増すけれど、それより勉強して調べなくちゃ。形のないものが形のないまま、人の知覚できないところにあると、荒涼とした、殺伐としたイメージばかり、形に残りそうで、本能的に、取り出す方法はないのかと考えてしまう。

（体の外に出ようよ。）