3月21日 胸中の手記 変わらずここにいる
3月21日 金曜日 曇り
21日には鎌倉に行くときに富士山を見た。
幼い頃には家の近くの坂道に止まっていつまでもいつまでも眺めて富士さん富士さんと言っていた。
どうしてそんなに好きなのかはわからないけれど、富士山がはっきり見える日は自分の立っている場所に光がよく射して、何かいいことがありそうな何か出来そうな気がしていた。
そんな気がするということを、家族に本当は言いたかったのだと、今になって気が付いた。
帰りにはまだ拘って、江之島で降りてまた富士山を眺めた。
変わらずここにいると言い続けられる強さが、わたしにも欲しいと思う。そう言ってくれる人に会いたいと思う。
今日のわたしは歌をつくって歌うのを怖がっている。もう何年も怖がっている。
そんな必要はないのに。怖がりながらまだギターを鳴らして考えている。富士さん。
難しいです……。