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雲の観察日記② 秋空の断片雲

雲、いいですよね……. あの空に浮かぶ未知なる飛行体たち……

僕は結構、雲を眺めるのが好きでして、前回から「雲の観察日記」なるものを付け始めました。『新・雲のカタログ』という本を買ったのがきっかけですね。今日はその2回目。詳細は前回のところにも書きました。

その日の雲の写真を撮って、1日を振り返ったり雑学を披露したりするだけですが、今日もやっていきます。

今日の雲:秋空の断片雲(積雲)

10/26 14:36 大学構内にて。

今日はほとんど、雲一つ無い青空だったんですが、少しだけちぢれた雲が浮かんでおりました。なんとなく群れからはぐれた感じがして、今にも消えてしまいそうな雰囲気が漂っています。「おら、もうすぐ死ぬだ…..」というか、「これが最後の食料か……」的な声が聞こえてくる気がする。

先日購入した、こちらの『新・雲のカタログ』という本によると、どうもこの雲は「積雲」というくくりの中の、「断片雲」に該当するみたいです。断片雲の説明を本から転載しておくと、

輪郭がほつれ、小さな破片となっている積雲。基本的に蒸発しながら消えていく積雲の終末の形のひとつであり、移動しながら急激に形を変える。

村井昭夫・鵜山義晃『新・雲のカタログ』(2022,草思社)p78

という感じらしいです。

この説明の、「積雲の終末の形のひとつであり、移動しながら急激にかたちを変える」というところ、なんかいいですよね。どことなく儚さというか、もの悲しさが漂っている気がします。

秋空はもの寂しい?

「秋空」という言葉、皆さん聞き馴染みはありますか? 僕はびみょうにあります。ただ、夏空・冬空と比べて、ちょっとわかりづらい言葉だなとも思います。秋空って結局何なの?

天高く馬肥ゆる秋、という言葉があるらしいです。秋の空は高く、ついでに馬も太るという意味だそうですが、どうもこの故事から、「秋空=高い」というイメージが、世間一般であるみたい。よくわからんけども。空が高いというのは「空が澄んでいて、なんとなく高く感じる」という意味っぽいですが、これもやっぱりよくわかんないですね。

余談だけれど、ユーミン(荒井由実)の曲で、「ベルベット・イースター」というのがあります。イースターなのでおそらく春の曲。で、この歌詞で、

空がとっても低い
天使が降りてきそうなほど

というのがあって、この曲はすごい好きなんだけれど、でもやっぱ、空がとっても低いってどういうことよ? という気持ちは抑えられないです。春には「低く」、そして秋には「高い」という空、やっぱりよく分からないですね。空には不思議がいっぱいってことだ!!

ちなみに、「秋の空」という意味では、僕はぴったり思い出す歌があります。何かわかりますか? わかんねえよな。正解は、スピッツの「コスモス」です。アルバム<花鳥風月>に収録されているよ。

この歌、すごーーーーーくもの悲しいっす、、、 爽やかなんだけどとても暗くて、悲しい気持ちになります。で、特にこの歌のサビの部分、

ささやく光浴びて立つ 君を見た秋の日
寂しげな真昼の月と 西風に
揺れて咲くコスモス

という歌詞がめちゃくちゃ好きです。「秋の空」というと、どうしてもこの歌とこのサビの描写を思い出してしまう。だから、結論、秋の空はもの寂しいです。高いとか低いとかそういうのではなく、秋空はもの哀しい。これが今日言いたかったことです。

それを踏まえての今日の写真ですが、やっぱりこの断片雲たち、ちょっと寂しい感じがしませんか? ふわふわしながらもすぐに消えてしまいそうで、「蒸発しながら消えていく積雲の終末」でもあるわけですよ。今日の雲の観察日記は、そんな感じの感想です。

今日の出来事

「リコリス・ピザ」という映画をシアターで観てきました。大きなストーリー展開がなくどちらかというと退屈だったけど、でも一つ一つのシーンが印象に残るものばかりで、トータル結構よかったです。

主人公の男の子が、ニキビ面のちょっと冴えない感じなのが個人的ハマりポイントでした。いずれもっと語るかも。とりあえず今日はそんな感じです。