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日本人よ、先達の轍を踏まずに済ませる備えはあるか

ドイツ人による日本語でのツイートがバズっているようです。

自分も1年半【日本で】日本語教師やってみて、「もっと学生を選り好み(学力だけでなく意欲や資質なども手間暇かけて精査)しろよ」と思うことは多々ありました。なので、このツイ主の意見とそれへのリプライのいくつかには、正直なところ何割か肯けるところがあります。

しかしだ、難民はともかく出稼ぎ目的の移民(現時点では、出稼ぎ労働者および偽装留学生)の受け入れを絞り込んだとしたら、彼らがこなしていた仕事は日本人だけで引き受けられるのか。それとも、移民がいなくなって現状のサービスが回らなくなることによる生活の利便性低下に端を発する経済の変化を日本人が甘受できるのか。

お上と経済界のお偉方は、安価な労働力を受け入れておけば何とかなるだろうと思ってらっしゃるようですが、そのツケを払わされる日本人だっているんだし、いつまでも移民側だって黙ってないと思いますよ(ここ最近、現場の不正が暴かれるケースも増えてきましたし)。

自分が「日本での日本語教師業」をギブアップした(一時的かこの先ずっとかは未定)のは、もはやこの仕事に明るい未来を見いだせなくなったからです。規制強化で学校がバタバタ潰れるか、規制が有名無実化して教室が今以上にカオスになるか、どちらかの未来しか今のところ見えていません。あとはアレだ、管理教育よろしく日本社会への同化(サブマージョン)を強制する学生指導を行っている学校で暴動が起きるか(!)。

私個人はグローバリズムを歓迎する人間でありたいと思っていますが、グランドデザインも制度設計も自国民への説得も何もかもいい加減なままで「事実上の移民受け入れ拡大」を進めるのなら、立場を変えざるを得ないと思いつつあります。

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