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ていたらく出版

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桃之字の書いた小説やそれにまつわるコンテンツのまとめ▼ 各作品の目次は【総合目次】を参照してください▼
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#二刻小説

ていたらく出版 総合目次

 初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です。  本記事は、桃之字が…

刀を亡くした侍に、鉛弾の祝福を。#5 (トレモズAct.2)

前回のあらすじ  満身創痍のシトリに、襲撃者の女がとどめを刺そうとしたその時、救世主が現…

刀を亡くした侍に、鉛弾の祝福を。#3 (トレモズAct.2)

前回のあらすじ  シトリを襲撃した謎の女が手からビームを放つ。酒場の壁に、大きな穴が開い…

トレンチコートとモッズコート Act1.岩窟族の隠れ里(4/完)

承前(これまでのあらすじ)  シトリとトゥは荒事専門のよろず屋だ。トレンチコートの侍と、…

トレンチコートとモッズコート Act1.岩窟族の隠れ里(3)

承前(これまでのあらすじ)  シトリとトゥは荒事専門のよろず屋だ。トレンチコートの侍と、…

トレンチコートとモッズコート Act1.岩窟族の隠れ里(2)

承前(これまでのあらすじ)  シトリとトゥは荒事専門のよろず屋だ。トレンチコートの侍と、…

トレンチコートとモッズコート Act.1 岩窟族の隠れ里 #1

 シトリとトゥは荒事専門のよろず屋で、トレンチコートのサムライと、モッズコートの格闘家のコンビだ。サムライのほうがシトリ、武道家のほうがトゥ。彼らはいつも同じバーにいて、依頼がくるまで酒を飲んでいる。  その日は妙に寒い日だった。街には雪が降り積もり、空気は鋭く澄んでいて、北風が道行く者を容赦なく凍らせていた。  トゥはそんな風景をカウンターから見える窓越しに眺めていたが、不意に視線を外すと大きく欠伸をした。 「シトリー。何分経った?」  隣のシトリはグラスに目を落と

【小説】砂漠の遺物と遺物の僕ら

 10年前まで、この世界には魔王がいた。  人々は魔王に怯え、魔物と戦い、さまざまな種族が…

父親の墓

 だから僕は、父親の墓をたてることにした。  どんな形で、どんな素材で、どんな文字を掘ろ…

祖父のふすまの向こう側

 祖父が死んで3日。  葬式などのごたごたもひと段落して、私は父と共に、祖父の遺品整理にや…

「タモリ」

 小学生のころ、僕のあだ名はタモリだった。  生まれつき、強い光で目が痛む病を患っていて…