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【グラブル】ナゾブルが実現した「脱出ゲーム体験」に感動した

 2019年エイプリルフールのイベントとして、グランブルーファンタジー×SCRAPのコラボが実現したイベント「ナゾブル」。

 個人的に、このイベントめちゃめちゃすごかったと思うんですよ。なんせ、あのユーザ体験は「謎解きゲーム」じゃなくて「脱出ゲーム」だった。リアル脱出ゲームで体験するアレコレがゲーム上で体験できたんです。

謎解きゲームと脱出ゲーム

 この記事における「謎解きゲーム」と「脱出ゲーム」の違いはこうです。

◆謎解きゲーム
 謎を解くと物語が進む。
◆脱出ゲーム
 解いた謎を元に"ユーザーがなにかアクションをすることで"物語が進む

 暗号解読に例えるなら、暗号を解読したらゴールなのが「謎解きゲーム」。暗号を解読して、その暗号をどこに使うのかを探して活用するのが「脱出ゲーム」、という感じです。

「"暗号をどこに使うのか"まで含めて謎だろ」という意見もあろうかと思いますが、この記事ではこのように「謎=暗号」と定義します。じゃないと僕が感じたことを説明しづらいので。

ナゾブルは紛れもなく脱出ゲームだった

 グラブルにおいて、これまでに何度か謎解きゲームは開催されてきました(「名探偵バロワ」や「名探偵コナンコラボ」など)。団長であるプレイヤーは各団員やコナン君と協力して謎を解く。そして解答欄に答えを書けば、あとはストーリーが勝手に進みます。謎を解くと物語が進む。つまりあれは謎解きゲームでした。

 一方、ナゾブルは謎を解くだけではなにも起こりません。解答欄もない。そこで、謎を解いたうえで、自分のやるべきことを推測し、実行することになるんです。例えばこんなの。

1問目
「出会いの島で赤き竜に見惚れし者の声を3回聞け」

 これまでのグラブルの謎解きゲームであれば、これは「出会いの島で赤き竜に見惚れし者の名を答えよ」という問題になって、解答欄に「カタリナ」と入力すれば終わりです。あとはバロワが壁をぶち抜いて次の話に進むでしょう。

 しかしナゾブルの場合、カタリナさんを特定するだけではクリアにならない。その人の声を3回聞くというアクションをしなきゃいけない。これによって、謎を解いたプレイヤーはさらに思考を巡らせ、イベントページを飛び出して色んな場所を行き来して、答えを探し出すことになります。

「声を聞くためにはどうすればいい?」
 →ルリアノート? マイページ? 編成画面? etc
「"ザンクティンゼルで"聞くには?」
 →ルリアノートじゃだめだ! マイページか!?

 この「イベントページを飛び出して」というのは、「問題用紙から離れて部屋を探し回る」脱出ゲームにとても近い体験でした。そしてそれがグラブルで体験できたということはとても凄いことだったと思うんです。

イベントページを飛び出したイベント

 グラブルのイベントは本来、すべてイベントページで完結しているものでした。イベント専用ページがあり、そこにイベント専用クエストのボタンがある。その範疇をナゾブルは突破したんです。

 それがもたらしたのは、真の意味のイベント=非日常体験でした。いつも通りのグランブルーファンタジーという空間、その"日常"に、謎解きからのアクションという非日常が顕現する。イベントページのみに収まらない枠を超えた謎の数々に、変な脳内物質がドバドバ出る

 あの感じは単なる謎解きでは終わらない驚きと興奮をもたらしてくれましたし、それは僕がリアル脱出ゲームをやっているときのそれと同じものでした。

 だってグラブルやってたら普通ないじゃん。「あーーこのページ見に行ったのにここでこれやったらクリアだったの!? 見に行くだけじゃなくて!?」みたいな体験。

リアル脱出ゲームとナゾブルの違いと、それによって起きた悲劇

 とはいえ、いくつかの悲劇がありましたのでそれも取り上げておきます。

 例えば捜索範囲の話。脱出ゲームでもリアル脱出ゲームでもそうなんですが、捜索範囲はかなり絞られています。部屋の中だったり、決まったエリアだったり。全体を俯瞰してみることもできるので、プレイヤーはある程度目星をつけてアクションを行うことができます。

 一方、今回のナゾブルの場合、その「部屋」とは「ゲームそのもの」でした。例えばパーティ構成、ジョブ、フレンド石、トライアルバトル、ワールドマップ、カジノ、アーカムル、ぐらぶるっ!、クエスト画面──なんかもうそこまで広がっちゃうと「ガチャ画面は?」「もしかしてヘルプ画面とかも?」なんて気持ちになってくる。

 10bet34とか、ハーピストとか、タレットβ44とか……答えがわかってしまえば簡単であるものの、あの膨大なコンテンツからそこに目星をつけるのは相当大変で、そこで心が折れる人も多かったのではなかろうか。僕は一度折れかけた。

 最後の問題がその辺を如実に表していたと思っていて、「辿れ」という言葉からあそこに行き当たるのは相当無茶振りでは……?

 それ以外にも、サポ石いじるとフレンドに迷惑かかるとか、44ターンも放置さすなやとか……ちょっとこうアクションの種類はもうちょっとあったんじゃないかなと言いたいところではあります。

 このあたりはきっと今後の改善点として、サイゲームスさんやスクラップさんが色々とやってくれることでしょう。スクラップさんはコラボ元への愛めっちゃ注いでくれるからマジで期待してます。

いじょうです

 グラブル×SCRAPのリアル脱出ゲームの開催も予定されています。しようチェック!


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