よくきたな🍑

　仮面ライダー的ヒーロー小説を絶賛連載中の桃之字ですが、やっぱニチアサ的にはスーパー戦隊もやりたいじゃないですか。

　そんなことを考えていた折、先日のインターネット滝行で生まれた作品の中にひとつ、戦隊モノっぽいものがありまして。

　手前味噌ながらこれ、めちゃくちゃ面白そうじゃないですか？　せっかくなので深掘りしつつ、構想を固めていきたいと思います。

物語

　第1話でレッドが死亡。代わりに主人公の「僕」がレッドになる。「僕」は新たなレッドとして戦うことになるのだけど、それは既存メンバーとの軋轢や強大なる怪人の存在に悩みながらという茨の道であった──

　物語の冒頭で、なにも持たない「僕」が偶然レッドになることになるわけなのだけど、その成長にどんな意味を持たせるかが物語のポイントな気がする。

　こういうときに戦隊でよくあるのが、彼が実はエラバレシモノだったパターン(例:ジュウオウイーグル、トッキュウ1号)なんだけど、なんとなくそれは避けたいなーと思うのよね。気が乗らないというか。

　なので今回は、マジのマジにただの偶然だったって話にしたい。そうするとまず「僕」がヒーローとしての自覚を持ち、戦隊メンバーに認められるところまでが第1部。そして怪人存在の解決に向けて本格始動するのが第2部。第3部あたりで追加戦士が現れつつ、ラスボスの存在が明らかに。そして第4部でラスボスを打ち倒すとき、「僕」が大きな成長を遂げる──みたいな流れが順当かな。

「僕」の抱えるモノってのはなんだろうな。プレッシャー、アイデンティティ、恩義……。でも最後の最後、「覚えとけ！　俺が！　クロノレッドだ！」って叫んでほしい。そう思うとやっぱり彼がヒーローに……というか、クロノスの"レッド"になる物語なんだろうな、本作は。嗚呼、レッドという言葉の持つ重み……。

キャラクター

「僕」の歳はまぁ17か18くらいかな。5人中でも年下の部類が良いと思う。

　そして戦隊はブルー、グリーン、イエロー、ピンク。ブルーは冷静なやつ。20歳。でもすぐにポンコツ化する。グリーンはチャラい。主人公と同い年。イエローはパワー型。女の子。19歳。ピンクは支援型。女の子。16歳。

　旧レッドの死に方を考えると、「僕」の妹は若いっていうか幼いだろうな。小学生だろう。

　旧レッドが死んだことで、それ以外の戦隊メンバーにも大きな動揺が走ると思う。4人ともレッドが主人公を守ったことは誇りに思いつつも、それでも死んでほしくなかった。そんな複雑な思いから、「僕」のことを認められない。そんな流れが第1部では繰り広げられる。

　そう考えると「僕」のキャラクター造形、ヤンキーとかでも良いのかもしんない。それまでまとまっていた戦隊には居なかった新しい風として、「僕」は旧レッドとは違うレッドとして戦隊メンバーと関わっていき、そしてやがてリーダーと認められる的な。

　新しい風ということは、彼はレッド(=リーダー)でありながら追加戦士でもあることになるのか。すごい。おトク。

怪人は？

「ウェイクアップ・クロノス」というタイトルからして、"時"に関係のある戦隊なのだろう。そうすると敵もそういう方面になる。

　少し話は逸れるけれど。クロノスにした理由は、インターネット滝行の際に本作のインスパイア元となった高梨蒼さんの書いている小説がアカシックレコードにまつわるものだったからだったりします。アカシックレコードと同じくらい複雑怪奇で規模がでかくて掴みようのないもの──と考えたとき、「時間」しか思いつかなかったのだ……。

　とはいえ、仮面ライダー電王やらジオウみたく過去に行くとか未来に行くとかだと面白くない(僕が)。それに時間遡行ができるなら旧レッドも戻ってこれちゃうわけでそれじゃイカしてない。

　そこで考えたのが、「おかしくなった時の流れを正すヒーロー」という着想だ。具体的には「夜が明けない東京」を舞台とした物語。キャッチコピーは「俺たちが朝を取り戻す」。

　そして敵はヴァンパイアめいた、陽の光に弱い存在にしようか。

　元々昔から「通勤時間帯の山手線で立ってるだけで負のエネルギーやばいし魔王くらい復活できるだろ」と思っていて、今回はそれをフル活用しようと思う。

　ていうかさ、「あーたーらしいー あさが来たー」って言いながら山手線を爆破する怪人、見たくない？　俺は見たい。

今回はここまで

　アマガサ執筆の傍らでこんな妄想をしながらゲヒゲヒ笑っています。いつか日の目を見せたいものだ。超読みたい。

手グセで描いたら悪役ぽくなった……

　そういうわけで構想中だよ。お楽しみにね！　ちゃお！