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【桃選】気に入った逆噴射小説大賞応募作品を紹介する2019 ♯0

 よくきたな🍑

 この記事は桃之字の独断と偏見で選んだピックアップnote、「気に入った記事を紹介する」シリーズの番外編です。逆噴射小説大賞2019の期間中は特別編として不定期にポップします。

 元々「気に入った記事を紹介する」シリーズは逆噴射小説大賞2018でのピックアップ記事としてはじまりました。なので、2019でもピックアップメントをやってみようかなという寸法です。

▼専用マガジンを作りました。紹介記事よりもこちらのほうがリアルタイムです。

 今回は♯0としまして、小説大賞応募期間前の作品たちをピックアッポウします。

 10月1日のレギュレーション発表からの一週間、素振りと称してたくさんの逆噴射小説大賞2019レギュレーション作品が投稿されていました。そこからヤベーと思った作品を5点ご紹介します。

 それでは行ってみよう。

物理的に死ぬか、社会的に死ぬか、生きるか。

「日に当たると死んでしまう」という設定はよく見ますが、本作では「人類のほとんどがそれを罹患」し、さらに「社会生活を普通に続けている」という世界線です。その時点でもうかなり個性的なんですが、そこに日本社会の闇社会的な死の危機を混じえたからさぁ大変!

 主人公はアルハラ上司の無茶ぶりに遭い、公園のベンチで朝を迎えてしまいます。陽の光を浴びたら死ぬのに! しかも腹を下してもよおしてしまっています。陽の光を浴びたら死ぬのに!!!!!

 特殊な世界線でありながら、待ち受ける危機は親近感のある社会的な死というそのバランス感覚に加え、このトンデモな乗せ乗せを800字の中で警戒かつ明瞭に、そして先を感じさせるドラマチックさを持った文末で〆るという高等テクを見せてくれました。続きが超気になる。

キル・ザ・エレファント、ストレンジャー。

 信仰を取るか人命を取るかで、知事は人命を取ることを選んだ。しかし気は乗らない。そんな様子を示した後に、カメラが切り替わって二人組を意味深に映し出す──という、映画の冒頭のような幕引き!

 この二人組が何者であるのか一切情報がないにも関わらず、ここまでの流れで「あ、彼らが救世主なんだな」「多分なんか特殊な力があるな」「こっから超面倒なことになるな」というのが伝わってくる。ワザマエ!

 溜息をついた知事の背景も後々絡んでくるんでしょうね! 絶対面倒なことになる! 多分孫娘の象遣いは酷い目に遭う! ウィーピピー!

 インド映画の質感で見たい一作です。続きが読みたいヨー

イルカオルカクジラ

 シーライフ……クジラとは……

 胡乱な冒頭から始まって800文字フルスロットルで胡乱な物語が続く。こうして加速した物語が胡乱にならないわけがなく、しかもこれ「アバンチュール」なんですよ。恋愛小説! なにとなにが!?

「イルカはいるか」という言葉からここまで膨らませたのも、そして800字でこんだけ加速させたのもスゴイ。続きが読みたい。オッケープレックス! タイラダさんの仕事を片付けて!

猟奇殺人? 死体遺棄? それとも……?

 青空のように爽快な冒頭から、徐々に徐々に不穏な空気が漂ってくる!

 埋めたはずの死体、あるはずの頭部がない。そして最後に出てくる不穏なテロップ。この800文字の間に読者の認識を2転3転させて、誰が悪人なのかそして物語がどうなるかの先読みすらも判別を難しくしつつ、それでもなお先を読みたい!!と強烈に思わせられるだけのパワーを持った作品です。

 この事件はなにがおきたのか。そして最後に語られた「逆襲の物語」とは? 続きが読みたい! 気になる!

憎め異形を。自らさえも。

 スーーーーパーーーーヒーーーーローーーです!! 待ってた! 君のようなヒーローを待っていた!!!

 異形の怪人・ユナイテッド。それに襲われる女性を助けたのは、炎のユナイテッドだった! 絶望的な状況で希望となった彼はしかし、自分を含むすべてを恨み、燃やし尽くすという。格好いい!

「鬼を殺せるのは鬼だけ」。つまり怪人を殺せるのはやはり怪人であるというのがヒーローものの定石ですが、その力を恨む者もいる。しかしその力を使わざるを得ないというジレンマ。ニンジャスレイヤーもですが、そういう人がエゴを勝ち取り戦う理由を見つけ前に進んでいく姿はひとびとに勇気を与えます。

 果たして彼が勝ち取るエゴは。戦いの行方は。そして結末は! スゴイ・キニナル!

いじょうだ

 ここの5つ以外にも、「面白そう!!!」「続き読みたい!!!」「金払ってでも読みたい!!!」と叫んだ作品たちはマガジンに収録されています!

 どの作品もめちゃくちゃ面白そうで、「なんでこれ応募しなかったの?」と言うものばかり。逆説的に、彼らは皆これよりも面白い作品を本戦にぶち込んでくることでしょう。備えよう。

 逆噴射小説大賞2019は始まったばかり! 序盤の投稿の波が落ち着いたら次のピックアッポウを書きます! ヨロシク! チャオ!


(追伸)
ちなみに僕も素振りしました。ぜひ読んでね。


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桃之字(制作本舗ていたらく)

小説家/暗黒コラムニスト/映像作家。オリジナル小説とか、グラブルの推し妄想とか、褒め褒め長文を書いたりとかしています。ニチアサ風変身ヒーロー小説「碧空戦士アマガサ」連載中。

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