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【不定期日報】「小説家になろう」に投稿したあの日の僕へ

 あれは僕が高校生のころのことなので、もう12,3年ほど前になるだろうか。空想が大好きだった僕は当時クラスのオタク仲間と自作の小説を見せあっていた。そんな折、当時流行りはじめの「小説家になろう」に投稿してみよう、という話になったのだ。

もし過去に戻れるなら「やめとけ」と言いたい。

 文章が稚拙だとか、所謂「なろう系」が向いてないとか、そういう意味で「やめとけ」って言いたいわけじゃない。理由は2つ。

 ひとつめ。例えば字下げ、三点リーダの数、段落あたりの適正な文字数……そういった「当たり前」について、当時の僕はあまりにも無知だったからだ。とりあえずその辺調べてからにしろ、とまず言いたい。

 ふたつめ。そういった「当たり前」を持ち出してマウント取ってくる奴がめちゃめちゃ多い場所だった(今は知らない)からだ。

 おい高校生の僕。お前は「自分はそういう奴らのことが殺したいほど嫌いだ」という自覚を持つべきだった。そしてその上で、そのプラットフォームがどういう環境なのかをちゃんと調べるべきだったんだ。

 「内容は面白いけど字下げくらいやってから出直してこい」みたいなコメントがついて「は???死ねば????」と思いそのまま二度と投稿することはなかったし、そこから精神が回復して他人に小説を発信できるまで5年くらいかかった(そうして増長した憎悪とトラウマから字下げくんを作成するに至った。手動で字下げなんざやってられるか)

 勿論、そういうコメントばかりではなかったし、当時言われたことがかなり活きていたりもする。
ちょっとキャラのやり取りが雑ですね。もっと仲良くなるステップ踏むほうがいいです」というアドバイスには物凄く納得させられたし、「キャラの名前に統一感出したいのはわかるけど、名字3文字+名前2文字縛りは分かりづらい」ってのもせやなって思ったし。
 そういう質の良いコメントにだけ耳を傾けて、嫌いなものはさっさと受け流す(逆噴射総一朗氏的に言うと撃ち殺す)ことができるほど当時の僕は器用ではなかったし、たぶん今もそんなに器用ではない。

noteでよかった

 noteのUI/UXや利用者層は、僕のような人間にかなり向いている(たまにTwitterの引用RTでボコられたりするけど)。おかげで、基本的には心穏やかに創作活動が続けられている。

 逆噴射小説大賞に参加した際も、僕の文章を気に入ってくれた人はいれど、妙なマウントを取ってくる奴は居なかったし。

 逆噴射総一朗氏の影響で、僕はなんとかMEXICOの荒野を歩き始めた。その歩き始めた場所がnoteでよかったと本当に思う。

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