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今でも、キョウリュウジャーを中心とした前後2年間の戦隊は基本的に名作揃いだと思っている

 こういうことを言うと老害じみているけれど、まじでそう思っている。

 海賊戦隊ゴーカイジャー、特命戦隊ゴーバスターズ、獣電戦隊キョウリュウジャー、烈車戦隊トッキュウジャー、手裏剣戦隊ニンニンジャー。加えて言うなら、その翌年の動物戦隊ジュウオウジャーも最高だった。なんでvsやんなかったんだ。

 キョウリュウジャーが好きなのはとにかく強くて楽しいからで、どんな絶望的な状況でも、どんなトンチキな事態でも、彼らは力強く立ち上がり、サンバのリズムで変身して、敵を圧倒する。強い。圧倒的に強い。そして、全員がめちゃめちゃ仲良し。そんな彼らが大好きだったし、今でも定期的に見返している。

 ゴーバスターズもすごく好きだ。こっちも安定した強さがあるんだけど、それと同じくらい敵の参謀・エンターがクレバーで油断ならない。一進一退の攻防と、そこから伝わってくるプロフェッショナル感はとてもクールで、それでもニチアサの肝である若者が成長してゆく様はしっかりと描かれていてホープフルだ。

 ゴーカイもトッキュウもニンニンも、エンターテイメントと情熱とエネルギーと希望に溢れ、常にワクワクさせてくれる戦隊だった。語りだすとキリがない。

 一方で、これはあまり表立って言うのはよくないことかもしれないけど、苦手……というか、嫌いと言っても差し支えはないかもしれない戦隊もある。

 その戦隊は、とにかく毎回毎回めちゃくちゃピンチになるとか、敵の策略にハマって翻弄されっぱなしだとかで、いつもいつも「なん……たと……!?」「畜生! 止まれー!」みたいなことをやってた印象がある。また、序盤まるまる1クールくらいの間戦隊メンバーの仲が悪かったってのもキツかった。喧嘩回が滅茶苦茶多かった印象。

 これらはあくまで当時の印象なので、今改めて観たら違うのかもしれない。ただ少なくとも観た当時は「なんだこいつら」って思ってたし、観終わってからも「なんだったんだこいつら」ってなってた。

 さてここに、僕のオリジナルのスーパー戦隊小説がある。

 ようやく第一話のエピローグまで行きついたのだけど、この物語は敗北から始まる物語だ。レッドが死に、他の戦隊メンバーが追い込まれ、敗走する。そこで、レッドの死に際に立ち会ったひとりの少年が決意して立ち上がる。

 自分で書いといてなんだけど、第一話のイクサの最後はなんともギリギリな勝利だった。戦隊の第15話くらいで中ボスを倒すときくらいギリギリだった。

 そんな彼らの物語を、ここから戦隊メンバーが仲良く、そしてどんなときも強くてかっこいい戦隊の物語にしたい……という思いがある。

 とはいえ現状、戦隊メンバーの仲はあまりよくない(みんなレッドに色々思うところがある)し、強いか弱いかでいえば弱いし、第一話でいきなり敵の策略にハマってしまっているあたりを思うと、ここからアゲていくというのは相当に大変そうだと思う。

 難しいなーと思うのは、本作のレッド・暁一希くんはキョウリュウジャーのキングのような圧倒的太陽族ではないという点だ。

 獣電戦隊キョウリュウジャーも、序盤は戦隊仲が悪かった。とはいえ、キングはあの圧倒的太陽感でメンバーを引き付け、3,4話が終わるころには見事な最強のチームが出来上がっていた。

 イッキくんに同じことができるかと考えると多分無理で、多分彼なりの……というかこの戦隊なりのアプローチが必要になるんだろう。それなりのハプニングを用意するのが作家の仕事だろうと思う。なんか考えよう。

いじょうだ

 明日は第1話のエピローグが投稿される。

 手前みそだが現時点で戦隊としてチョー面白いものができているし、できていくと思っている。辛勝(というか半分敗北)から始まるこの戦隊がここから立ち上がっていく姿をぜひお待ちいただければと思う。

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