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複数人戦闘滅茶苦茶難しくてキレそう(日報)

 よくきたな🍑

 今朝、アマガサ第4話Part3を投稿しました。Part3は全編、アマガサ&晴香vs雨狐<雨垂>のアクションシーンなわけなんですが、これが滅茶苦茶難しい。いまだに読み返して手を加えようか……どうしようか……みたいになっています。

 この記事は考察というか、検討と言うか……答えが出ない問答を何とか言語化してみようという、そんな話です。

 なんか、「1対1の戦闘」と「3~5人での戦闘」って書いてて難易度が段違いなんですよね……。なんかそもそも別モノ疑惑すらある。これは僕自身のインプット不足とか、スキルレベル不足とかもあるんだろうけども。

1対1戦闘のプロセス

 仮面ライダーに限らず、タイマンでの戦闘って、ほとんどの場合はお互い「初めまして」の状態で戦いが始まります。そうするとまずなにが起こるかっていうと、相手の能力を測るんですよね。

 それは例えば相手の攻撃を待ってみたり、逆にとりあえず一発ぶっ放してみたり。それで相手がどんな反応をするのかによって相手の力量やらクセやら特殊能力やら、そういったものを測っていく。

 だんだんと掴めてきたら互いに容赦のない致命の一撃を繰り出すフェーズに移る。その時点で両者の理解度が同じくらいだったり、実力が拮抗していればミニマルな攻撃の応酬になるでしょうし、そうでなければ片方が瞬殺される。

 もちろんこれはキャラクターの性格に依って多少変わる部分で、例えばアマガサのボスキャラであるイナリ様なんかはもう自分の強さに自信満々なんでいきなり切り込んでいきなりバッサリやったりする。

 1対1戦闘の場合、上記のプロセスは両者共に強い緊張感をもってやり取りされるので、文章的にも「息もつかせぬ攻防!!」みたいな雰囲気が出てくれるんです。……出てくれると思ってます(保身)

 一方でこれが複数人戦闘になると、なんか……こう……呼吸が切れるというか、テンポが狂うというか……つっかえる感じするんですよね。

複数人戦闘のプロセス

 例として、[Aさん] vs [Bさん&Cさん]という状況を考えてみましょう。タイマンのときはBさんの動きだけ考えていればよかったのに、今回のAさんは3つの動きを探らなければなりません。「①Bさんの動き」「②Cさんの動き」そして「③BとCが連携した時の動き」です。

 必然、Aさんは防戦一方になるか、もしくは③を発生させないために、なんとかして「Bさんとのタイマン」「Cさんとのタイマン」に持ち込むことになります。

 Aさん目線で小説を書く場合、「防戦」と「タイマン持ち込み」の選択肢のどちらを取ったかを明確にして描写していくことになります(アマガサ4話Part3の場合は後者でした)

 ……でこれなんで悩んでるかっていうと、なんか1対1と変わらない構図が、単純に2倍に伸びただけみたいになりがちで。あと、途中で割込みやがるのでリズムががっつり狂うのも悩み。

 かといって、「③BとCが連携した時の動き」をA目線で書くと滅茶苦茶難しいんですよね。だって虚をつくために連携するわけで、Aさんからするとくる攻撃くる攻撃全部予想外なんですよ。これはこれで読者に共感してもらうのが滅茶苦茶難しい。

カメラアングルの問題?

 ここまで考えてふと、文中でどこに焦点を当てるかの問題な気がしてきました。1対1戦闘のときは片方に焦点を当てていればもう片方の動きが逆説的にわかるという意味で、「どっちに焦点を当ててもいい」ものだったんですよね。

 一方で複数人戦闘になると、明確にどこに焦点を当てれば読者に伝わりやすいかを、シーン単位でなく挙動単位で考えていかなきゃならない。これがしんどいのかもしれない。仮説ですけど。

 仮面ライダーでもスーパー戦隊でも、映像としてはよく見るものの、それを文章に落とし込むという作業は割とはじめてに近い。アマガサ4話はそのための試行錯誤が詰まった作品になるヨカン。

※アマガサ4話の裏テーマは「複数人戦闘を書くこと」です

 まだまだ悩みは続きます。Part4でアマガサが敗北。こっから問答の後、リターンマッチは勿論複数人戦闘。さてどうなる桃之字。頑張れ桃之字。

いじょうだ

 複数人戦闘が文章でうまいこと落とし込まれている小説をご存知の方いたら教えてください。結構切に探しています。。

 引き続きアマガサ4話をお楽しみに! ちゃお!

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