見出し画像

芋煮、タピオカ、酒、全てはフーリンカザン #ヘッズ芋煮会

(これまでのあらすじ)
 サラリマン・モモノは、ニンジャスレイヤーのファン、通称ニンジャヘッズが集まる芋煮会に参加することにした。しかし遠い海の向こうキタキュー・スラム出身のモモノは、イモニ・シグサについて全く知識を持っていなかった! ナムサン! このままモモノはムラハチにされてしまうのか!?

 しかしその時、思い悩むモモノの脳内でセンセイは厳かに述べた。「芋煮とは、なんか芋を煮るやつである」。インストラクション!

 目覚めたモモノは、キャッサバ・イモを芋煮に入れることを思い立つ。これは戦。チャドー、フーリンカザン、そしてチャドー。捏ねろモモノ! 捏ねろ!

 ┏◎゛<ドーモ、モモノです。じゃなかった。桃之字です。

#ヘッズ芋煮会 というイベントに参加してきました。主催&幹事のかせいさんありがとうございました。めちゃくちゃ楽しかった。

 この記事は当日持っていった食べものとかお酒とかについて語りつつ、このタピオカ芋煮ができるまでの物語を書き記したものです。

 先に言っとくけどめちゃくちゃ真面目に作ったからな! 食べ物で遊んでわけじゃないぞ!

◆かぼちゃタピオカ〜醤油ベース出汁を添えて〜◆

 タピオカミルクティに入っているような「黒糖タピオカ」が、芋煮に合うわけがありません。山形風だろうと宮城風だろうと黒糖タピオカは違う。それはわかる。

 でも僕はタピオカを食べたかった。芋煮の汁と一緒にタピオカストローでズッってやりたかった! ただそれだけなんだ! だから、だから考えた。でもわかんなかった! ゴン太はバカだから!

 そうして思い悩んでいる僕をしばし眺めたあと、ワイフは不意に口を開いたのです。

「芋煮に合うタピオカを作ればいいじゃない」

 ──恋に落ちる音がした。

タピオカとは

 タピオカ。キャッサバの粉に任意の汁で風味と色をつけて捏ねて刻んで茹でて冷やしたものを任意のシロップに漬けて食べる食べ物。半透明で、もちもちとした食感が特徴。近年爆発的な流行に伴い、都内に多数の『タピオカミルクティ』ショップが開かれたインスタ映えの代名詞。

 そのタピオカミルクティの影響もあり、『タピオカ=甘いもの』というイメージがありますが、古来より日本では甘くないタピオカも食べられていたと伝えられています[*要出典]。例えば琵琶県では湖で採れたしじみをペースト状にして作ったシジミタピオカが酒の肴として重宝され、また横浜県の一般的な家庭ではカレーが余ると翌日のランチはカレータピオカになるというのが通例でした。小学校の給食などで幼少の折に召し上がった方もいるかもしれませんね!

かぼちゃタピオカができるまで

 今回我々が用意したのは、芋煮という味噌味/醤油味の食べ物に対しマッチするようにという観点から、黒糖や粉末抹茶の代わりにカボチャを使ったタピオカです。かぼちゃは古来より味噌汁の具や醤油煮などに用いられることが多く、味噌や醤油との相性は確約されています。フーリンカザンです。

 さらに、これは甘いタピオカも同様ですが、キャッサバ粉と混ぜるだけでは味が弱くなってしまうため、あのモチモチをシロップに漬けるのが一般的です。タピオカミルクティに入っているタピオカ、あれは砂糖のシロップで漬けられています。

 今回我々は、シロップを醤油ベースの甘しょっぱいものにしました。イメージとしては、みたらし団子のタレの醤油味を強くしたような感じ? めんつゆとかも近いかもしれない。汁の味と自身の味でより美味しくなる。フーリンカザンです。

 その辺りを踏まえ、前日の21時ごろからタピオカづくりをはじめました。実は最近別の飲み会でタピオカ作ったので手順はわかっていたんですが、それでもめちゃくちゃ時間かかった。4時間くらい?

 制作過程はトゥゲッターにまとまっています。

寄せられたコメント

「なんかこういう郷土料理ありそう」
「タピオカと言われなかったらそういうものだと受け入れてたと思う」
「甘みを抑えた白玉に近い?」
「そのまま食べてもツマミになる」「まぁヌルヌルしてて摘めないんだけどな!」「ガハハ!」
「見た目と味が違くて脳がバグる」
「スッゲー奥の方にかぼちゃがいる」
「こき下ろそうと思ったら普通に美味しくて悔しい」

 好評の声と驚きの声多数! ヤッタネ! 自分の皿にモリモリ注いでく方もいたりして嬉しかった。わーい!

 最初オススメしたときに「うぇー、タピオカ?」となっていた方も、騙されたと思って食べていただいたら「あれっ!? 美味いな!?」と仰ってくださったのでヨカッタ。

 最終的に空っぽになって帰りの荷物が軽かったです。ありがとうありがとうそしてありがとう。ちなみにあの分量で原価300円でした。

 追伸。軽い気持ちで作り始めたけどめちゃくちゃ手間かかるし大変だったので、やるならたまにが良いです。

◆日本酒◆

 日本酒マンが何名かくると聞いてよーし俺も! と意気込み、前日にはせがわ酒店に行って見繕ってきました。

 ビールサーバーの不調もあり序盤飲むお酒がなかったので、日本酒マンの集まる宅は開幕から日本酒オープンでカンパーイ。いやー飲んだ飲んだ。

 今回の桃之字セレクトはこちらです。

モダン仙禽 亀の尾

画像1

 仙禽は甘酸っぱいのが特徴で、夏のかぶとむしなんかはもーほんとに酸っぱい。「お酢かな???」ってくらい酸っぱい。

 そんな中、モダン仙禽は甘さの方に傾いているイメージのお酒です。最初の一杯でこれを飲んだのは正解だった。甘みの後にくる酸味が爽やかさとなり、屋外・海辺というロケーションも合間って空腹を促進してくれるような良い塩梅を作り出してくれました。いやーもう仙禽美味い。ほんとうまい。

 馴染みの居酒屋でこれが入ると大将が嬉しそうな顔して持ってきてくれるんですよね。わかるわかるよ大将。俺もこれ好き。うまい。

三井の寿 秋純吟 Porcini(ポルチーニ)

画像2

 「イタリアの松茸」と呼ばれる香り高いキノコ・ポルチーニ茸の名を冠す、キノコのラベルが可愛い三井の寿 ポルチーニ。その由来の通り、芳醇な米の香りで飲む人を楽しませてくれます(キノコの匂いがするわけじゃないヨ)。

 これを開けた時点で、仙禽→田中六五(南海山なんか氏寄贈)→どぶろく(遊行剣禅氏寄贈)→ビール少々とそこそこ経由していたわけなんですが、それでもしっかりと香りと味を主張し飲んだ人に「ををっ!?」と言わしめるパワーを持っていました。中盤にぶつけて正解だったぜ。

 こちらは、僕が馴染みの居酒屋で初めて飲んだ日本酒だったんですよね。「地元が福岡でー」って言ったら出てきた。毎年秋になるとこれが入荷されるので、時の流れみたいなものを感じながら飲む逸品です。

いじょうだ

 本当に楽しかった。主催&幹事のかせいさんありがとうございました。そして参加者の皆様もお疲れ様でした。

 構ってくれたみなさん本当にありがとう。Twitterフォローし損ねてたら言ってくださいスミマセン。

 カツ丼食って帰ります。ちゃお!


🍑いただいたドネートはたぶん日本酒に化けます 🍑感想等はお気軽に質問箱にどうぞ!   https://peing.net/ja/tate_ala_arc 🍑なお現物支給も受け付けています。   http://amzn.asia/f1QZoXz