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有限会社うまのほね 第1話あとがき

 初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です🍑

 近未来SFよろず屋オジサン小説「有限会社うまのほね」第1話が完結しました。ご愛読ありがとうございました。

 いただけるスキが勇気となり、やる気となり、馬力となりました。スキ通知の「いつもの方」が増えてきて嬉しい限りです。ありがとうありがとう。

 この記事はあとがきということで、本作の振り返りと、ちょっとした裏話と、これからについてつらつらと書いていこうかなと思います。

 実はこの作品、初稿の時点では「自動運転車が絶対一時停止する道」の話でした。逆噴射小説大賞にはそっちで出したんですが、応募期間中に一度ごっそりとリニューアルを掛けて、初稿と最終稿で全然別物になったという奇妙な作品です。

 仕事柄、自動運転だとか警備ロボだとかそういう技術について知ることが多く、「こういうセンサーでこういうすごいことしててすごい!」「カメラとレーダーですごい!」みたいな話をたくさん見聞きしてきたんですが、ふと「そいつらが誤作動を、一斉に、同じ場所で起こしたら怖いな」って思ったんです。AIが発達してブラックボックス化したシステムの中で"なにか"が起きている、けどなにかわからない。そういうのってロマンがあるなーって。

 その思いつきと、そもそもAI自体妖怪みたいなもんだと思っているのもあり、そういう方面から近未来の怪奇譚みたいなものを書いてみようかなと思い立つに至りました。なお怪奇譚と言いつつあまりホラーやってないのはこの際置いといてください。

 元々の思いつきがアレだったので、必然的に「自動運転車の普及率が高い」時代(2040年くらい)で、その機械を修理したり調査する人が主人公となりました。そうして生まれた飯島ハルキ氏は、割と僕自身の思考を投影しやすい人でしたね。だいたい30〜35くらいで、小学校でPepperとかに触れたのをきっかけに技術者に憧れ、広く浅くやってるエンジニア。子供たちに好かれるけど女にはモテない、そんなおっさん。実写化したら大泉洋さんとか金城大和さんとかあたり。そんなイメージのキャラクターです。

 さて、少し話を戻して。連載を始めるにあたり、車の話から「学校の七不思議」に切り替えたのは、題材のキャッチーさもありますがちょうど飲み会で友達と七不思議の話になって、盛り上がったからというのが大きいです。

 みなさんの子供のころ、七不思議ってありました? 僕の学校にはベートーベンの目が動くやつと、金次郎が歩くやつあたりはあったんですけど、7つもあったかというと微妙。友人はそもそも七不思議なんてなかったと言ってて驚きました。

 そのあたりをきっかけに、少し未来の怪談……と思った時に「ドローンのお化け」とかどうじゃろ、と思って書き始めた感じです。

 はじめは、ハルキとカンタが七不思議を全部解き明かすようなのを考えていたんですが、タロウくんがその辺いい感じにブレーキ役になってくれました。彼のおかげでvsドローンに集中できた。

 それはそうと、アカネが可愛いという声が多くて嬉しい限り。彼女(?)は今後もレギュラーなのでお楽しみに。

未来へ

 取り留めもなく書き連ねましたが、こんなもんであとがきとさせてもらいます。

 本作は「第1話」とあるように、続き物にする予定です。細く長く続けていけたらいいなと思いつつ、とりあえず一旦休憩ということで。不定期にポップします。

 そして来週あたりを目処に「碧空戦士アマガサ」の更新をはじめますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。

 最後に。繰り返しになりますが、たくさんの「スキ」とかツイート、本当にありがとうございました。「つぶやき」でぶっちゃけた通り、Part10くらいから毎日書いて出しになってしまったのでめちゃめちゃしんどかったんですが、皆さんのおかげで頑張れました。

 これを励みに頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします!


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