感想『トイ・ストーリー4』窮屈な思いをしている人におすすめ

たつひこです。十数年ぶりに映画館でむせび泣いて恥ずかしい思いをしました。『トイ・ストーリー4』を見られてよかったです。

最後のシーンからエンドロールの最後まで、隣にいる友人に隠れながらハンカチ片手に泣きました。心からじわじわと湧き上がってくるような感情だったので、拭いても拭いても涙が止まらなかったです。暗がりの映画館から明るいホールへ出たときに、友人に泣いていたことがバレてはやしたてられました。

『トイ・ストーリー4』では、終始ウッディの頑張りが目立っていました。「子どものため」という執着がベースになった頑張りです。自分が愛されなくても、選ばれなくても、持ち主のためにどんな危険なことでもするし、周りのおもちゃにも強要する姿は見ていて痛々しくも感じました。

ウッディがフォーキーと持ち主であるボニーのもとへ帰る、冒険の最中で「迷子のおもちゃ」と出会い、徐々に考え方が変わっていく様子が描かれていました。

ウッディは自身の「頑張り」が空回りしていることに気づいていました。なぜなら、ウッディは「子どものために」という言葉を、何度も発して自分自身に言い聞かせているように見えたからです。

物語のクライマックスで、葛藤にずっと苦しめられていたウッディが自分自身の行きたい方向を選択したことに、素直に「ウッディ、お疲れさま」という気持ちが溢れてきてむせび泣きました。

恥ずかしいことにウッディの姿を、自分の姿に重ねてしまっていたようです。「こうあるべき」で埋め尽くされた窮屈で世界から、自由へ飛び立つ姿を見ていたら自然と涙がこぼれていました。

まだ見ていない人、特に窮屈な思いをしている人にはぜひ見てほしい作品です。

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