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Rose Letter

無理だ。もう無理だ。天を仰いで散らばった本棚の本やらノートやらを何かが壊れる可能性も忘れて投げつけた。限界に来た時にどこからか自暴自棄と破壊衝動がやってくる。穏やかそうなまいこさんがこんな激しい一面があるなんて意外どころか誰も興味なんてないだろう。私は興味津々だ。

人生で初めて仕事の忙しさに夢中になり、大切な日のアクセサリーの依頼を受けて創作物に取り組み、いけると思った。やれると思った。ハリボテでなんとか保っている私のてっぺんからの精一杯だった。

限界だった。ハリボテを維持するにはもうキャパオーバーだった。四方八方に不本意しかしていない。私が何も恐れない性格ならば3日ほどお暇をいただいて、全てを投げ出したい。けど、それは出来ない。年空亡ラストスパートなかなかに手強い。

晴れの日の作品作りにそれはもう似つかわしくない曲を聴いてダンスにもならないから体を揺らしながら慣れないデザイン画を描いた。必死に描いたパールの丸の歪さを見ながら思う。

「私はそんなに器用じゃない」

頑張ってきたのだ。きっとすごく頑張ってきた。人並みに出来るまでにとても時間がかかったはずだ。それでもきっと届かなかった。自分の足りなさを受け止める器が私にはまだない。諦めているようで諦められていないからこうして天井に当たる時に何かを壊したくなる。

悲しいわけでもないのに涙が出てくるのはどうしてだろう。どちらかというと怒りだ。それでもきっとやってしまう。やれないままでも明日は来てしまう。精一杯。いつだってそうだった。

煌びやかな活躍を羨ましく思うし、疎ましく思う。綺麗なものを求めているのに綺麗なものに心底腹が立つ。そんな自分が常にいる。今大勢の人達を前にしたら私はまた自分を強く見せようとしてしまう。まだそのままの自分でいられる強さやしなやかさがないなって。

だから何も話せないのかもしれない。

こんな風に思ったことを書きたかったから、今日も配信を休んでまだ少し冷える長野でコタツで書いています。

病んでいないよ。ただ忙しいの。もれなく頭も休まらない。で、私が自分を削らない方が何もかも上手くいくことになんだか…なんだかな気持ちになったのです。私が忙しくしない、私が遠慮しない方が結果望み通りになっていくことに気がついて、悔しいわけです。まだまだ「自分が」を諦められていないことが。

いい子ね
おやすみ、いい夢を

今夜はCoccoのRose Letterを聴いて
今夜は初心にトリップ。

大丈夫。もうすぐメッキは全部剥がれる。
私も、あなたも。

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