美香宣材写真

夫婦経営ってどうなの?!

2017年にお店を始めてもうすぐ3年が経とうとしています。

石の上にも3年とはよく言ったもので、オープンから3年目となる今年は最初の2年間では見えなかったものが見えてきたりして、最近は仕事やお店に対する考え方も少しずつ変わってきています。最初は目の前の仕事のことに手一杯で先の事など考えられない状況でしたが、今はもう少し先のビジョン、地域の事、大きく言うと環境面に対する配慮なども考えたりしています。

内側の部分では一緒に働くスタッフさん達の事、取引のある農家さんや市場のこと、そして自分たち夫婦の将来など。

TATOMIYAというお店が関わる全ての人に対してどういう態度をとっていくのか。


お店のコンセプトである「意味のあるもの(どこにもないもの)を作る」≒「ゴミを生まない」という考え方が少しずつブラッシュアップされているような気がします。


有難いことに雑誌やwebマガジン、大学の構内広報誌など様々な所から取材をしていただく機会があるので、そのたびに上に書いたような内容のお話をさせて頂くことがあるのですが、出来上がった記事の内容を読んで見るとTATOMIYAというカフェの内容というよりも、取材後の雑談で笑い話として話した、私たち夫婦のお店の在り方に対する考え方や、夫婦で働くということに関しての内容が記事のメインになっていることが多かったりします。笑

もしかして読者の方や取材をしてくださる方は、そういう部分に興味があるのかな?と思い、今回改めてそのあたりをnoteを書くことにしました。


折角なのでこれから夫婦でお店を始めようと考えている方へのアドバイスになる事があればいいなぁと思っています。あまり細かく書くとかなりの長文になることと、当然世の中に同じ夫婦は1組もいないので当てはまりそうな所だけを書き出してみたいと思います。



夫婦で仕事をすると・・・




❶私生活でも会話の内容が仕事の話ばかりになる

これは夫婦で働いている方には結構当てはまると思うのですが、仕事をしている時間以外の時、例えば家でテレビを観ている時などでも、珍しい食材が映れば「どんな味なのかなー?」という会話から既存のメニューの味についての議論に発展します。

二人でニュースを観ていて、例えばバイトテロの問題が取り上げられていたとして「これは酷いねー」という会話から始まりそのまま自分達のお店の仕組みは正しいかどうか、問題はないかという議論に発展します。

最初の1、2年は自分たちも模索しながらの毎日で、トライ&エラーの連続だったこともあり余計に議論が白熱してしまい口論になってしまうことも多々ありました。笑


私生活で仕事の話にならないための私達なりの良い方法としては、一緒に映画を観たり、美術館に行ったり、音楽フェスに行ったりすることをオススメします。

感動するような映画やライブを観た直後に仕事の話になることはありません(自分の職種と繋がりのない映画をチョイスしましょう)これに気づいてからは夫婦で映画を観る機会がかなり増えました。笑


やはり芸術は偉大です。



❷別々の時間がほとんどない

普通の家庭は別々の職場に出勤して、お互いに職場の顔、職場の仲間達との関係性など、言ってみると外の世界と家庭の二つの世界でバランスを取っているのではないでしょうか。私たちもそうでした。一緒に働くと、これが無くなります。もしも働く時間が短ければ、仕事の後のプライベートを別々に過ごすことも出来るかもしれませんが、個人事業は長時間労働になることが多いので(やることがめちゃめちゃあります、この辺も独立する前に覚悟しておいたほうが良い)結果、トイレ以外のほとんどの時間を一緒にいる事になります。笑

これに対してはとにかく夫婦で仲良くするのが一番いいことのような気がします。何事も思いやりが大事です。

夫婦で仕事をするなら、そもそも一緒にいて苦じゃないことが大前提かと思います。だって一緒にいて楽しいから一緒に働く訳ですもんね。

あとは、一緒に働いてくれるスタッフさんなどが居てくれると、間に入って助けてくれることもあるかもしれません。夫婦でピリピリしたムードの時にはまるで二人の子供のように間に入ってくれたりして、、、(働いてくれる皆さん、ほんとすみません)



やはり仲間は偉大です。




❸将来の人生設計が難しい

これは独立して仕事をしている女性には当てはまることだと思いますが、会社勤めで産休や育休などがある訳ではなく、自分が働かなければ家計が成り立たない訳なので、子供が欲しいと思ってもタイミングが難しい。

この話はこの記事とは違う別の問題も多く含んでいるため、個々の考え方の元でクリアするしかないと思いますが、私達の考え方としては産休や育休が取れる仕組みを作ることが責務だと思っています。自分たちも勿論ですが、一緒に働いてくれるスタッフさんにもそういうタイミングが訪れた時に悩まずにいられるような環境作りを目指しています。

会社勤めをしていた時は色々と愚痴ばかり言っていましたが


やはり会社という組織は偉大です

写真はオープン当時のTATOMIYA.なんとも味のある外観・・・




このようなことが割とヘビーな問題として創業段階で訪れます。笑

ときには自分達の選んだ道に疑問を感じることもあるかもしれませんが、「家族で居られる時間が沢山ある」「大きな仕事を達成した時の喜びを夫婦で共感できる」「同じ夫婦経営の仲間達と出会える」など良い部分も沢山あります。

一緒に働くことで、本当の意味の「人生のパートナー」と呼べる関係を築けるのではないでしょうか。


お店や会社にとっては年がら年中、会社の為の会議が(しかも喧嘩になる程白熱した会議が)行われているようなものなので有難い話ですね。笑


ともあれ、私たちは夫婦で仕事を出来ている事を本当に幸せだと思っています。



逆に、どちらか片方がフリーランスとして働いていて、パートナーが働き方を理解してくれないという話もよく聞きます。フリーランス、個人事業主、経営者、などの役割を担う人は、勤めている時とはかけ離れた考え方や仕事の仕方になってくるので、他者に理解を求めるのは難しいのかもしれませんね。


経営者は孤独とはよく言ったものですが、そういう部分を同じ目線で一生一緒に考えて、理解してくれるパートナーは本当の心の拠り所になっていると思います。


結論


夫婦で一緒に働くということ、わたし達はオススメします❤️


ありがとうございました。


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