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フォトグラファーのための iPad活用法 1

フォトグラファーの湯浅です。
日頃使っているiPadのフォトグラファーのための活用法をご紹介いたします。ネット上にはiPad紹介の記事はいくらでもあります。でも、フォトグラファーのための、というものは多くはありません。

ここではフォトグラファーにiPadはどう使えるのか?を僕の実践から紹介していきます。内容はプロカメラマン、ハイアマチュア向きです。


まず、僕ですが、プロカメラマンとして生活しています。広告や雑誌、ウェブ媒体などからの依頼で写真を撮ります。撮影はスタジオだったり、ロケ(アウトドア)だったり、依頼先の会社の会議室だったりと多彩です。スタッフはカメラマンの僕と依頼者(クライアント)やデザイナー、編集者、ライター、スポンサーなど、多い時は10人単位、少ないときはライターと僕の二人だけ、と言うときもあります。撮影対象はモデル、商品、建物など多岐にわたります。

そんな中、カメラと同じようによく使っているのがiPadです。

撮影にiPad?なぜ?と思われる方も多いと思いますが、依頼されての撮影はカメラマンが好きに撮れるわけではありません。クライアントが何を求めているのか?それをどう写真として表現していくか?がプロカメラマンに求められています。クライアントから「こんな感じ」と聞いて、そこから自分なりに写真にしていきます。それをクライアントに見せて、イメージに合っているのかどうかをチェックします。普通はデジタルカメラの背面液晶で見せるのですが、スタッフが多い時だとそうもいきません。大がかりな撮影ではパソコンに繋いだ大型モニター(テザー撮影)で見せます。でも、それだとアウトドアでは難しいし、神経も使います。仕事によってスタッフの数も、クライアントの要望も様々です。柔軟に対応出来るのはiPadです。

また、今までの作品をiPadに入れておけば急に舞い込んだ自分を売り込むチャンスも逃しません。

僕がiPadでやっていること

1:撮影時の簡易的擬似的テザー撮影 (メーカー純正アプリ) 
2:Eye-Fiカード(FlashAir)による転送
3:CaptureOneでのCapturePilotアプリ
4:LightroomCCによる画像調整
5:ロケ中の画像データストレージとして
6:作品を持ち歩く プレゼン
7:モデルオーディションやロケハン
8:簡単な画像共有
9:iPadのキーボード、Apple Pencilを使っての操作性向上
10:iCloud Drive

以上を書いていく予定です。この第1回は1のカメラメーカーアプリによるiPadへの転送機能について書いています。2以降は次回になります。

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