こんな夢を見た。
しばらく仕事を休んでいるNさんはみんなが噂しているような病気ではなく鬱病なのだと誰かが言った。
「でも、休む前まで普通じゃなかった？」
「いやいや。それがもうずっと前から鬱病だったけれども、もう自分を誤魔化すことができないところまできたという話」
「仕事ができないとか？」
「いやいや。あの人は仕事が好きだからね。好きというか仕事をしていることで鬱を紛らわせていたんだよ」
「それなのに仕事を休むってどういうこと？」
背中で彼らの話を聞きながら、確かに、その話だと休むという選択はないはずだと思っていた。
「でももう食事を摂れなくなっているんだって」
「マジ？」
「ドクターストップらしいよ」
誰情報？
でもなぁ…お盆休み中に入院したとか言ってたなぁ。でもこのタイムラグはなんだろう？
Nさんの机はまだあるがきれいに片付いている。
Nさんは復帰するのだろうか？
そんなことを考えながら書類をステープラーでまとめていたら、目が覚めた。

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Nさん…全く知らない人。職場はもう30年以上前にいた最初の職場だった。話している人は声だけで、でも全く知らない人たちだった。