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【天王山】スサノオ神vs王キングス@松江市

西地区1位の島根スサノオマジックに対して今季1勝2敗。キングスは西地区2位。レギュラーシーズンの順位でも後塵を拝す中で迎えた今季最後の対戦。

激戦必至と予想される天王山は試合直前で島根・日本人帰化選手のウィリアムス・ニカの欠場が発表された。

今シーズン島根の躍進を支えているニカの欠場でキングス有利と思われるが11月の対戦でニカ退場処分(パンチ)で欠場したGAME2、キングスは敗北を喫しているため油断できない。果たして戦績をシーズンタイに戻して優勝争いに踏みとどまることが出来るのか。

今日もつらつら書いていきます。

Bリーグ公式より

■インサイドを強調


日本人帰化選手のウィリアム・ニカが欠場の島根はスタメンにビッグマン谷口を起用。キングスのインサイドに対して厚みを持たせてきたがキングスは1Qからインサイドを強調する攻撃を続けた。
オープニングそのあとは岸本のやや遠いところからの3ポイント。そのあとはクーリーとダンカンを中心にインサイドを攻め、交代で入ってきたダーラムがインサイドで連続スコア。インサイドの優位性はキングスにある事を証明し、さらには谷口の所はパワーのミスマッチになるので島根はWチームに行く。

がここは千葉戦で覚醒した外国籍のスキップパスが火を吹く


詳しくはこちら↓


Wチームされても冷静に顔を上げてどこが空いてるか確認する事の出来るようになったキングスの外国籍選手はぶっちゃけ止めるのがクソムズイ。

しかも今は周りのシューター陣もパスが来ると信じて準備しているからスキップパスが通ったら「ごちそうさま」みたいな場所で待機している。

まずはインサイドにボールを入れてディフェンスが寄るか確認
①来なかったらゴリ押しで勝負
②寄って来たら外角のシューター陣にパス

外角にパスもあるって頭に刷り込まれればインサイドに簡単にヘルプに行けなくなるからキングスの最強インサイド陣にボコボコにされる。


キングスが素直にインサイドを強調できるようになったのは外国籍が起点になれるスキップパスが出来るようになったから。

ホントにすごい武器を手に入れたと思う。
千葉ジェッツにただ負けたわけじゃない。この大事なビッグマッチでも使えるレベルに昇華させる事が出来たのはデカい。CSに向けて「俺たちは強い!」を証明することが出来た。


あとバスライの実況平川氏の⬆
「譲れない優勝への決意を証明して見せました」

は名言。優勝したら語り継がれても(・∀・)イイ!!

■完璧なディフェンスの遂行

島根の絶対エース・ビュフォード対策はほとんど完ぺきだった。前回の対戦でも採用していたファウルをせずにビュフォードのドライブを減速させてクーリーが仕留めるディフェンスをこの試合でも採用。


これが恐ろしいほどハマった。

島根が苦戦した広島戦のスカウティングももちろんあったと思うけど、ビュフォードのレイアップを完全に封じたキングスのディフェンスは単純に素晴らしかった。

今村、牧、松脇、小野寺、ダンカンとマッチアップを変えつつドライブをクーリーのいるサイドへ限定(ディレクション)してファウルをせずに減速させてタフショットに追い込む作戦は広島のディフェンスより素晴らしかったと思う。前半はビュフォードに対してクーリーとダンカンのブロックもありエースを無得点に抑える完璧なディフェンスを見せた。

安藤に対しても絶対にフリーで打たさない約束事が見て取れた。安藤のドライブにもヘルプがひとり入ることを徹底してそもそも中に入り込ませていなかったし中途半端な位置のミドルシュートでさえ自分のマークマンを放っておいてヘルプディフェンスに行っていた。

Wエースの一角の安藤誓哉も前半を無得点。

Wエースを完封したキングスの前半のディフェンスはマジのマジですごかった(小並感)


■日本人選手の活躍


勝敗を分けることになったのはキングスの日本人選手の活躍が大きい。
気合十分の岸本、今村を中心に牧と松脇がさらにキングスをネクストレベルに押し上げた。

2Qの松脇のミドルレーン3連発はちょっとかっこよすぎ。
①カールカット→フローター
②セパレートムーブからのジャンプショット
③ハンドオフからのジャンプショット
全部練習通りの完ぺきなムーブ

島根からしたら「いやお前スリー要員じゃねぇのかよ!」って感じで結構ダメージのある3連続スコア。
岸本は外から中をかき乱した。3Qの1stオフェンスで安藤誓哉を前後左右に揺さぶって置き去りにするシーンはムネアツだったし、牧は安定した活躍から6アシスト。今村は流れが欲しい所でくさびを打つように得点を重ねて19得点。
コーもコーナースリーを決めてヒューにもアシストしたし、ヒューはリバウンドとリング下のスコアで貢献。
小野寺は安藤とビュフォードのWエースをマークする重要なタスクをこなしディフェンスで貢献。

全員が高い集中を保って桶谷HCの指示を遂行できたと思う。キングスは強力な外国籍のインサイドがフォーカスされるけど日本人選手の質も国内屈指だよ。
日本人選手の一人ひとりが自分の役割を全員が理解しコート上で体現しホントに素晴らしい活躍だった。


■島根はトラビス、津山が引っ張る


キングスに得点源を完封されて前半を27得点で終えた島根は後半トラビスと津山が引っ張って得点をつないでいく。

BIG3のビュフォード、安藤、ニック・ケイよりややプレッシャーの少ないトラビスと津山が良い起点になり、インサイドに進入してきた。
特にこの日はトラビスが良い
3ポイントとインサイドで身体を張ってスコアを重ねチーム最多の16得点をマーク。3Q~4Qにビュフォードがいない時間帯にキングスのディフェンスルールがあいまいになった所でトラビスがインサイドで連続得点したところはかなり危なかった。
そもそも3Qのラストをミスでボールを失って残り3秒からフリースローをスリーショット与えて3本すべて決められてしまう、最悪な3Qの締めくくりだったから4Qのトラビスの連続得点は本当に危なかった

キングスとしては得点源のBIG3にプランの遂行エネルギーを注いでいるからどうしても他の所への意識が手薄になってしまう。

そこを突かれてたからCSで当たるならそこもケア、意識をしないと流れを渡してしまうよ。
3Qラスト~4Q頭は一番危なかった。あそこを凌げたからこそ勝利をつかむことが出来たと思う。

しかし津山もホントいい選手になった。チームが苦しい時に責任を負うプレーを選択してつないで行くプレーはマジでカッコいいと思う。

■っっぱクーリーがNo1よ【AREA45】

4月12日バースデーのジャック・クーリー
誕生日おめでとう

っぱクーリーがNo1よ!!ってのを証明してくれた

20得点   
14リバウンド
2スティール 
1ブロック    
貢献度指数 39
(もちろん両軍トップ)

数字だけ見ても素晴らしい活躍だったけどビュフォード対策にはクーリーがゴール下に鎮座するってのがすごく大事でスラムダンクのゴリみたいに「ゴール下で好きにさせるわけねぇだろ」ってな感じでブロックにリバウンドとインサイドで存在感を発揮。

クーリーってオフェンスが目立つよね。オフェンスリバウンドもむしゃむしゃ取ってガンガン得点して、オフェンスの貢献が良く目につくけど、実はディフェンスの中核でもある。
ガード陣にデカい声で指示してるシーンをよく見るし 、特に今日の島根戦ではクーリーの存在感がビュフォードに迷いを生じさせ完全にシャットアウト。クーリーが出てる時間帯ビュフォードは一本もレイアップを打ててなかった。

オフェンスでも最強、ディフェンスでも最強。もう日本のインサイドはクーリーのもの。

クーリーが出た試合のインサイド➡エリア45と私は命名します。

■西地区優勝争いは混沌へ


魔境地区順位表

【島根の今後の日程】

4/15㈯ 大阪
4/16㈰ 大阪 HOME
4/19㈬ 名古屋D AWAY
4/22㈯ 京都
4/23㈰ 京都 AWAY
4/29㈯ 広島
4/30㈰ 広島 HOME

5/6㈯ FE名古屋
5/7㈰ FE名古屋 AWAY

絶好調の大阪2戦
名古屋D1戦
広島2戦

十分に2敗する可能性があるくない?

もし勝敗で島根とキングスが並んだ場合、直接対決2勝2敗、得失点差で+12点キングスが上回っているからキングスが首位に立つことになる。

もちろん最低限キングスは残りの厳しい試合を全勝する事が一定の条件になり厳しい状況には変わりないけど

魔境西地区で最強は誰かを証明してしまったキングスに怖いものは無い。

残りの試合全勝できるようにブースターたちはバキバキに徳を積むことをお勧めします。


■まとめ


まとめの前にこれだけ言わせて!
島根を止める作戦って2つあると思っていて

①ビュフォードと安藤誓哉の得点は仕方ないけど周りを完封する
②周りの得点は仕方ないけどビュフォードと安藤誓哉を完封する

この2つなんだけど我らが琉球ゴールデンキングスは

この2つを同時にやったわけ。


クソカッコいいよね!!


まとめ

っぱキングスがナンバーワンよ!!!!!



たつまる


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