【詩集】脳内辰巳まみ

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ノート

声のナカに

聞きたい言葉はそれじゃなかった。

「一人でも大丈夫だ」

「会えなくても大丈夫だ」

ただそれを示したかっただけなのに。

スマートフォンから聞こえてきたのは

消え入りそうな、謝罪の言葉で。

平気を保っていた私のナカを

ぐっちゃぐちゃにかき乱しているのを、

あなたは気づいているのかな。

016 数える(かぞえる)

出会ってから、どれくらい経った?

知り合ってから、どれくらい経った?

触れ合うようになってから、どれくらい経った?

離れてから、どれくらい経った?

また交わるようになってから、どれくらい経った?

これまでの日々を指折り数えるのもいいけれど、

歯車が噛み合わさっている今は、

これから一緒に巡っていく日々を数えよう。

たとえ今、ここに

あなたがいなくても。