(230806a) 人間というモノは、そう簡単には他人の立場に立てない。

人というモノは、そう簡単には、他人の立場に立つ事が出来ない。
これは、
「自分は相手の立場に立っている」と断言する様な人に於いても
成り立っている。

そんなに簡単には、
エゴや自分本位の考え方から抜けられない事に気付いていない。

確かに、原爆は非人道的である。
しかし、(特に大国など)国にとって、
「もし私に酷い事をしたら、核兵器を使うよ」
というカードを持つ事の利点は、
核兵器が非人道的であればあるほど、
その核兵器を保有する利点というのは増大するのが、理解できるだろうか?

だから、被爆者の主張
「原爆は非人道的だから、すぐに放棄しなさい」という主張は、
もし大国がその言う通りにしたら、
その大国の人達を、核兵器の恐怖や恫喝の下に、放り投げろ。
という主張になる事を、
被爆者たちは、考慮に入れているだろうか?
たぶん、否である。

だから、被爆者たちは、自分達が被ったヒドイ体験の事を言うが、
結局、そこ迄で止まっていて、大国の人間の立場には立っていない。
と言い切って大丈夫である。

そんな風にして、結局、
人というモノは、他人の立場に立ってないまま、
「自分の主張は正しい」
「私は人権を擁護している人間で、相手は人権を踏みにじっている」
等の、悪口を、けっこう、平気で他人に向けて言っているモノである。

本当に、相手の立場に十分に立っているならば、
あとは、説得している他人がそれなりに平静であれば、
説得というモノは、けっこう簡単にできる。

ただ、「(真に)相手の立場に立つ事」が、非常にむずかしい。
だから、大抵の、「ああしろー」「こうすべきだ」という主張は、
相手の心に響かないモノばかりである。

ちょっと、中途半端になってしまったが、
書きたい事が、思い付けなくなったので、
とりあえず、

以上です。