ダイブコンピューター

様々ありますが、現状ではアクアラングのi300C一択だと思います。

i300Cとはこんな価格のダイブコンピューター:

メーカーの製品説明:
https://日本アクアラング.jp/i300c/

ダイビングをしていくと、そのうち機材を買うことになります。ずっとレンタルでもいいのですが(1)ダイブコンピューターなど自分の履歴になる機材(2)マスクやグローブなど快適性に直接つながる機材は、やはり自分のものを使った方がいいと思います。

その中で、最初に買う機材は何ですか?と聞かれたら、わたし的にはダイブコンピューター(ダイコン)です。
理由は以下の通りです。

1)自分のダイビングレコードを残す。
いつ潜った、深度はどうだったなどの記録はダイコンが勝手にやってくれます。一緒に潜った隣のダイバーと自分の深度は異なりますし、ガイドとも別です。

2)ログブックが電子になる。
紙のログブックを否定するものでは全くありませんが、紙はそのうちどこかに行ってしまうのが現代かなと・・・紙かスマホかと言われれば、スマホのアプリに残した方がよいかと・・(因みにバディサインは、スマホ画面に手書きで書いてもらえます)

3)安全なダイビングを行う。(無いと命にかかわる)
ダイコンは、複雑なテーブル(計算表)を用いて様々な情報をダイバーに提供します。「5mの安全停止3分」はダイバーなら誰でも知っていると思いますが、ダイビング中「今の深度ではあと2分しかいられませんよ、そろそろ少し浅いところに移動してください」とか「飛行機に乗れるようになるまであと14時間20分です」とかは自分のダイコン以外は教えてくれません。
これは、ダイコンは過去の潜水履歴から計算をしているためで、3日続けて潜っているダイバーと、今日だけ潜っているダイバーが一緒に潜る場合、2人では数字が異なります。ガイドのダイコンを頼りに潜っていたけど、実は自分自身はその深度にはいられないかもしれないのです。
また飛行機に乗るまで18時間とか24時間とかを聞くと思いますが、それも、深い深度に意図せずい過ぎた場合などは別の数字が出てくるかもしれません。それをカウントダウンしてくれるのは自分のダイコンしかないのです。

ダイコンに必要な機能:
ダイコンは、テックダイブに使う1台何十万もするものから、シンプルな数万円のものまであります。その中で必要な機能というか、これさえあれば必要十分です、という機能は以下の通りです。

1)安全停止のカウントダウンが信頼できること
2)デコ(無限圧潜水時間を超えてしまい、減圧停止(5m3分とは別の停止)が必要になった際)の停止深度指示とカウントダウンが信頼できること(※各種警告は赤のLED点滅とアラート音で出ます)
3)バックライト
4)電池を自分で交換できること(メーカー交換しかできない場合、数万することがあります)
5)5ミリのグローブでも操作しやすいこと(寒冷地ダイバーの場合)
6)ストラップを延長しなくてもドライスーツで装着できること(寒冷地ダイバーの場合)
7)Bluetoothでログをスマホに送れること

1)と2)の「信頼できること」というのは実は非常に重要で、昨今、様々な製品がAmazonなどで買える中、信頼できるメーカーか、というのはダイコンについては非常に重要になります。デコの計算や潜水計画のテーブルは各講習団体によっても使うものが異なるくらい、現在でも様々な考えがあります。(体重や体調、おそらく人種などでも正確な数字は異なります)
そのため、例えばSUUNTOという歴史あるフィンランドのメーカーのダイコンは「デコは(安全サイドで)厳しめに出る」など各社ごとに長年の研究成果や、ダイバーからの様々な評価があります。
それを考えると、メーカーは信頼できるところを選ぶ必要があります。(新興メーカーも多くあるので)

4)の「電池を自分で交換できる」も非常に重要です。私が前に使っていたリーズナブルなダイコンがバッテリー切れになり、メーカーに電池交換の見積もりを出したところ新品の50%(!)位の数万円の金額がきたので、交換しませんでした。自分で交換できるダイコンの場合は、数百円のボタン電池を買ってくるだけです。。。(因みに交換頻度は、どちらも2年に一回くらい)

7)の「Bluetooth」はもはや必須機能だと思うのですが、数万円台のダイコンにはこれがないモデルが多数存在します。そしてBluetooth搭載機種をお店で相談すると、Bluetoothもできるし、画面もカラーで見やすいし何とかかんとか・・・といろいろ言われて10万円位のものを薦められる、というのがよくある話です。気を付けてください。

結局何を買えばいいのか:
冒頭に紹介したi300Cの一択だと思います。
理由として、必要最低限の機能をすべて備えている。というか、ダイコンってこれ以外の機能必要なの?とすら思えます。
そして価格。3万円前半ですから、気が楽です。「もし壊れたら・・・」「もし外れて落としたら・・・」は、あまりないでしょう。見た目もラバーでほぼ覆われており壊れそうにありませんし。これが、10万円を超える大画面カラー液晶の金属多めデザインのダイコンだったら・・・
10万円あるなら、私はi300Cをもう一つ買ってBCDにつけます。潜っていてダイコンが壊れて、自分の深度が分からない、安全停止の時間が測れない、は絶対に避けなければなりません。2つ買ってもいいかな、と思えるのもi300Cの良さかと思います。(同価格帯の競合製品があったら教えてください)

色が二色しか無いので、他の方のものと区別がつくよう、なんらかマーカーを着けるといいと思います。

(補足)
Apple Watch Ultraはどうか?
本体価格12万円、ダイコンとして使うためのアプリが月額1150円、年額1万200円です。App Storeプレビューでは、ログの数に制限がある、他社のログアプリをもっと研究してほしい、などのコメントがあります。
「Ultra」か「普通のダイコン+普通のアップルウォッチ」でほぼ同じ費用になるので、私は後者がいいかなと感じます。


(これは、個人の考えを書いた参考記事です。他の考えの方もいらっしゃると思いますので、あくまで参考としてお読みください)

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