遊戯王マスターデュエル 2024.03シーズン HEROデッキ構築記事 ファリス依存からの脱却

遊戯王マスターデュエルも2周年を迎え、環境はOCGでいう2023年の世界へ突入を始めました。
今回は2月のパックで実装されたE・HERO フレイム・ウィングマン-フレイムシュートを使用し、ファリス展開への依存度を下げたHEROデッキの構築と展開パターンをまとめます。

2024.03.07時点のうちのHEROデッキ

・デッキの基本思想

①ファリスは弱い

いきなり剣呑なワードが飛び出すけどはっきり言って現環境でファリスに依存したHEROは弱いと思う。
ファリスの強いところとしては通常召喚権を使わずにほぼHEROの最大展開みたいなものを作れるところ。
逆に超弱いところとして、汎用的な手札誘発ほぼ全てが刺さる。
うらら一枚でも止まるし、増Gは痛いし、ヴェーラー無限泡影も無理だし、ニビルもケアできない。
その上に効果でインクリースを設置するとエクストラからHERO以外は出せなくなるので展開の幅が一気に狭くなる。
さらには現環境、先攻を取っても手札誘発が一枚も飛んでこないデュエルなんてほぼないと言っていいくらいにない。
つまり、通れば強いけど、通らない時があまりにも多く、通らなかった時にケア展開もできなくなりがち。
とはいえ通せるときに通せれば強いのはそうなので、今回はインクリースとともに1枚ずつのみ採用。

②ヴァイオンNS+リキッドマンを融合素材にしてからの初動

このデッキのコンセプトとして「ファリス依存からの脱却」がある。
最低限ヴァイオンNSとフレイムシュートを出せればフェイバリットコンタクト(ネオスウィングマン)+アナコンダ(デスフェニ)が出せるので、Bloo-Dやダークロウに頼らない盤面作りができる。
加えてフレイムシュートを出す際にリキッドマンを使えば2ドロー1捨ての効果が発動する。
正直HEROは手札に抱えていてもしょうがないカードができやすい(※展開後に引くアライブとか)ので、実質タダで2ドローできることも多く、誘発を引き込める確率も上がる。
ついでにファリス展開だとケア不可能な増Gも、妨害札をフェイバリットコンタクトのみで妥協するなら1ドローで済ませることも可能。
2ドロー追加していいならデスフェニも出せる。
こういった面でファリスに依存したHEROとは対応力に差がある。

③HEROが陥りやすい汎用札不足問題

前提として、HEROは入れなきゃいけない専用カードが多すぎる。
ミラクルフュージョンとかマスクチェンジとか、絶対に採用するべきなのだけど、これらのカードのせいでデッキ枠が圧迫されて誘発が少なくなったりしがちなのも確か。
そこでこのデッキは前述のファリスやインクリースの枚数減に加えて、マスクチェンジを1枚のみ、オネスティネオス不採用など、初手に1枚あっても機能しないカードを極力削る方針にしている。
マスクチェンジはヴェーラー泡影を避けたり、事故った時にとりあえず立てたダークロウが勝ちを拾ってくれることも多いのだけど、同じくらい特に意味のないタイミングで引いて負けることも多い。
あと、ダークロウがクシャトリラに対して完全に無力なのも良くない。
という流れで、1枚初動もしくはルートの多い2枚初動に関連するカードは多く積んで、その他のカードを減らした結果が42枚中誘発11枚。

以前は40枚デッキで誘発7枚とかだったりしたので、よく削ったのでは? と思っている。

⑤融合3積み

このデッキの面白ポイント。
HEROの初動ルートで最も困りやすいポイントである「ヴァイオンが止まると融合がサーチできずに展開も終了する」を解決するため、融合の素引きを狙っている。
素引きでなくてもこのデッキはリキッドマンを何度も融合に使ってデッキを回転させることを目指しているので、そもそもリソースとして融合がデッキに複数枚ほしい、というお話でもある。
ヴァイオンに打たれたヴェーラーを見てから手札から打つ融合は気持ちいいぞ。

⑥アナコンダが使える

マスターデュエルならではポイント。
アナコンダが禁止になっていないので、盤面に2体モンスターが並べばアナコンダからデスフェニが出せる。
さらにフレイムシュートはフェイバリットコンタクトのサーチ後は墓地にいても除外されていてもいいのでリンク素材に使いやすい!
ヴァイオン+フレイムシュート(サンライザー)でアナコンダを作りデスフェニネオスウィングマンの構えを作るのが基本の一つ。
これがな、ファリスにはできないんだ……(ファリスを使うとアナコンダが出せなくなるので)

・実際の展開パターン

※アライブ一枚からファリスへいく初動とか、適当にググればどこにでも書いてある展開ルートは省略

①ヴァイオン+任意E・HERO

ヴァイオンns ヴァイオンefシャドミ墓地へ
シャドミ効果HEROサーチ(優先順:ネオス>リキッドマン)
ヴァイオンefシャドミ除外融合サーチ
融合発動 手札のネオスとE・HEROでフレイムシュート
フレイムシュートefフェイバリットコンタクトサーチ
フレイムシュートefサンライザーss efミラクルフュージョンサーチ
ヴァイオン+サンライザー アナコンダls
アナコンダef フューデス落としてディアボディナイアルでデスフェニ

結果
場:アナコンダ+デスフェニ+フェイバリットコンタクト
手札:ミラクルフュージョン
(墓地にE・HERO融合モンスターありで次ターンWake up可能)
墓地:効果未使用のディアボディナイアル
(次ターンクロスガイから任意HEROサーチ可能)
※途中でリキッドマンを融合に使えていれば追加で2ドロー1捨て)

この展開ルートを基本として、最終的にデスフェニとネオスウィングマンの計3枚破壊+引けた誘発で妨害を構えるのが狙い。
このルートの「任意E・HERO」をできればリキッドマンにしたいからリキッドマンが3積みされているといっても過言ではない。
元々キル能力には長けたデッキなので、相手の盤面を弱められさえすれば次ターンで押し切れる可能性が非常に高くなる。
ほどほどの妨害と、次ターンのリソースを両立した展開。

②フューデス1枚初動

フューデス発動 ディアボディナイアル墓地へ デスフェニss
ディアボef ディナイアルef 2体でクロスガイls
クロスガイef ディナイアルss 
クロスガイef ディナイアル落としてエアーマンサーチ
エアーマンns efでBloo-Dサーチ
ディアボef クロスガイディアボエアーマンでBloo-Dss

場:デスフェニ+Bloo-D

前に書いた記事でも書いてたけど、何故か他の人の記事だとあまり見ない展開ルートなので再度書いておく。
クシャトリラ相手に先攻取ってこの並びができるとかなり勝てる。
Bloo-Dは横にデスフェニが立ってないと攻撃力不足で突破されがち(クシャとディアベルスターが増えてさらに突破されやすくなった……)なので、デスフェニを維持するためにもデスフェニ効果で破壊するための伏せカードとかはできれば用意したい。

③ヴァイオン+ディアボ2枚+融合 ※シャドミ効果使用済み

先日実際にあったどうしてこうなった感甚だしいルート。
大体こういう変な素引きをアドリブでケアしながら遊んでいる。
リキッドマンの2ドローもあって、変な素引きをする機会は多い。

ヴァイオンns efディナイアル墓地へ
融合発動 手札のディアボ2体でデスフェニss
ヴァイオンef ディアボ除外融合サーチ
ディナイアルss ef除外したディアボをデッキに
ヴァイオンディナイアルでクロスガイls
クロスガイef ディナイアルss ディナイアルリリースリキッドマンサーチ
ディアボef ディアボクロスガイでヘルデバイサーls
ヘルデバイサーef ネオスサーチ
融合発動 リキッドマン+ネオスでフレイムシュート
フレイムシュートefフェイバリットコンタクトサーチ(リキッドマンef2ドロー1捨て)
フレイムシュートefサンライザーss efミラクルフュージョンサーチ

場:デスフェニ+サンライザー+ヘルデバイサー+フェイバリットコンタクト
手札:ミラクルフュージョン
(墓地にE・HERO融合モンスターありで次ターンWake up可能)

実際には後攻だったのでこのままWake upして殴り勝った。
ヴァイオン初動の意識を強めているとこういうアドリブも効くという例。
これをなんとかできてるのは融合を素引きしているおかげ!
構築うまい!!!!!えらい!!!!!!!!
という気持ちを味わえる。

・まとめ

基本的にはフェイバリットコンタクト+アナコンダデスフェニを目指しつつ、上振れしたときや、アライブ・フューデス1枚しか初動がなかった時のために1枚初動の展開ルートも残しているのが現状の構築。
ファリスに頼るのをやめたことで、実際誘発を食らっても0妨害でターンを渡すことはかなり減ったと思う。
2体並べばアナコンダでるからね……。

妨害なんて盤面で2妨害と誘発があればなんとかなる!
返しでワンキルしよう!

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