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【ゴミの日】

って事で、今日は火曜日。ワシが住む中津は水曜日が容器プラスチックゴミの日なので、ゴミ係のワシは、妻が入浴中にベランダのゴミ箱から過去6日分が溜まったポリ袋を取り出し、台所のゴミ箱から当日分を回収した後、エレベーターで1階のゴミステーションまで持っていくんだけどね。

そんなルーチン作業を今夜も淡々とこなしてたんだけど、キューピーマヨネーズのプラ包装がトースターの上に放置してある事に気付いて。

「っち! なんだよ、だらしねぇなぁ」

そんな気持ちが一瞬湧いた(すまん!)んだけど、

「いやいや。あいつの事だから、これはきっと何か訳がある筈」

っと思い直し、一旦ゴミ袋を床に置いてプラ包装を確認。

...ほーら、やっぱりね。

本棚のペン立てから、あまり切れないハサミを取り出し、マークをチョキチョキ切り抜いて残りをゴミ袋へ。

そのあまりの非効率さに、ホリエモンなんかが「ベルマークなんてさっさとやめてクラウドファンディングを!」なぁんて言ってそうだけど、気付いてしまった以上、3点のベルマークをそのままゴミ袋に入れて捨ててしまうのは、ちょっと出来ない。

...ってのも実は嘘というか、ワシのポリシーとは微妙にマッチしない(ワシはどちらかというとホリエモン寄り)んだけど、妻が集めてる事を知っている以上、気づかなかった事にしてそのまま捨てるのは、ワシのポリシーじゃないのだ。

もしワシが独身なら、なんの躊躇いも無く捨ててしまうであろうベルマーク。

妻はマークの有無で商品を選んだりはしない。いつもの通り、品質と値段で商品を買い、パッケージを捨てる前にマークの有無を確認し、あれば切りとる。溜まったベルマークは、選挙の時に投票所の小学校のベルマーク箱に入れる。単なるルーチンワーク。

なんだけど。

ワシら二人には子供がいないし、ベルマークは、誕生日プレゼントやお年玉のような「対象がはっきりした個人」に対して行う類の優しさでもないんだけど、一緒に住み始めて10年以上、そういう博愛にも似た妻の「優しさ」をそばでずっと見てるワシは、やっぱ、いつまで経っても妻に頭が上がらんのですわ。

結論: 優しさってのはきっと、自分の利害を超えたところにまで働く「想像力」の事なんだろうなぁ。

#やさしさにふれて

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