Spring term 半分を終えて

先週でspring termが折り返しを迎えた。
今学期は計4つの授業をとっており、Autumn termよりも授業数は増えている。

そのうち一つの授業が先週終わり、アサインメントであるグループプレゼンが行われた。
その授業は、開発プロジェクトの評価手法(Impact evaluation)を学ぶというもの。例えばある国で貧しい人々の生活改善を目的に、金融へのアクセス(口座開設や貯蓄、融資)を改善する、というプロジェクトがあった場合に、そのプロジェクト影響はどんなもんだったのか?効果はあったのか?生活は改善されたのか?を貯蓄率、口座使用率の増加などの指標やプロジェクト参加者へのヒアリングデータを基に評価するというもの。そしてプレゼン内容は、その評価方法をグループでデザインしてね、という内容だった。

手法を学ぶこと自体は、実践的な内容且つ僕の興味もあり非常に楽しいものだった。正直他の授業の理論祭りに飽き飽きしていたのも、この授業を楽しめた要因だったとも思う。
しかしプレゼンはグループで協力して準備していくもの。
我々のグループは僕以外全員ブリティッシュ、まあ何言ってるか会話が速すぎて分からん。
そのため、毎回グループワーク恐怖症を発症していた。

話す頻度は周りと比べて極端に少ないので、「何でお前は静かなんだ?」と言われるのだが、それさえも言い返す言葉がなく、笑ってやり過ごすしかない。なんとも虚しい。

そんなことをこれからしばらく繰り返すのかと初回のグループワークから頭を抱えていたのだが、考えても今の力ではラチがあかないので、ディスカッションには適当に相槌を交えながら参加してると見せかけてつつ、裏ではしこしことパワポを作っていた。

そんなある時、グループメンバーの一人が急に声を上げて、「このパワポ、誰が付作ったんだ?」と聞いてきたので僕だと答えたら、「何て綺麗なパワポなんだ」とグループ全員を驚かせることになってしまった。

まあ他所に出せるようなクオリティではないのだが、彼らにとっては良いクオリティだったようである。そこから僕は市民権を得たように、何とかグループワークにパワポ作成という社会人経験で得た(得たかったわけでもない)技術で貢献することができたのだ。

ただ会話中の意見出しはからっきしダメで、虚しい想いは常に持っていた。

そんなこんなで、資料完成、僕の発表箇所のプレゼン原稿は添削してもらい、何とか無事発表を終えることができた。

振り返れば伝わらないなりにももう少しは発言できたかもしれないなとか反省点はあった。しかし何とか自分の居場所を見つけ貢献できたこと、そして何よりもネイティブグループにおいて何とかプレゼンをやり遂げることができた経験は、精神的に少しばかりの自信を持たせてくれるものだったと思う。

それでもこれはほんの一部のケースで、他は日々一進一退ばかりな感覚。

うーん…心では唸ることしかできない。
イギリスは最近晴れ間が多いような気がするが、僕の気分はまだまだ北陸の冬の空並みにどんよりだ。

あと半分。
積み重ねと繰り返しは忘れないでいきたい。

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