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社会人なりたては自分の得意を見つける期間

自己分析を進めた上で、自身の適性を考えて社会人になる人もいれば、流れに身を任せ、なんとなく社会人になる人もいることであろう。

社会人になって最初の数年は、何もかもが新鮮であると同時に、様々なマイナスの誘惑が多い時期でもある。

ついつい、社会の厳しさに耐えられず、明らかに詐欺とわかるものに手を出して引っかかってしまったり、世の中にある甘いささやきに気が向いたりするなど、自分を見失う可能性もある。

それでも、そちらの世界には見向きもせず一心不乱に努力をし続けることで、10年後に見える景色が全く異なることを断言する。

とはいえ、どの方向に努力をすれば良いのかわからないこともあるだろう。

闇雲に努力をしても意味がなく、目的をもって、方向性をしっかりと見定めて努力することに意味がある。

では、肝心の目的の持ち方について触れてみたい。

大切なのは次の3つ。

①どの職場であったとしても通用する力を身につけうという志を持って行動する。

②仕事を選ばず、仮に気の進まない仕事があったとしても意味を付与して前向きに取り組む。

③「能ある鷹は爪を隠す」先輩の真似をする。

まずは、①について。

どうしても、就職すると視野が狭くなりがちである。自分の属する業界や就職先のことばかりを考えてしまう。

当然のことではあるものの、視野が狭いと仕事の幅も狭くなってしまうし、柔軟な思考からは遠ざかってしまう。

そこで、おすすめしたいのが、どの職場でも通用する力を身につけようと意識することだ。

この視点を持つことで、あらゆる分野に対するアンテナが頭の中に張り巡らされ、大量の情報を自然と浴びる状況が発生する。

大量の情報を浴びる中で、オリジナリティに富んだアイデアが思いつきやすくなるはずだ。

次に②について。

自分の得意なこと、あるいは好きなことに専念して仕事を進めようというのが若者の風潮かもしれない。

ここで強調しておきたいことは、自分が得意ではない、好きではないと思っていた仕事の中から、得意な仕事や好きな仕事が生まれることもあり得ることだ。

例えば、私は気が進まないと思いつつ、会社では余興を担当してきた。もともと得意でも好きでもない。

ところが、やるからにはウダウダ言っていてもダサいと思い、全力で役割を果たす中で、あることに気づいた。

余興というのは、事前の準備がものを言う。

いろんな人との事前の打ち合わせが不可欠なのだ。司会との打ち合わせにとどまらず、盛り上がる結果をもたらすための会社内での市場調査的なものも踏まえて、初めて皆が楽しめる空間を創出できる。

私は準備を進める中で、徐々に自分とは違う考えを持つ人たちとの交流が好きになってきたのだ。というより、多くの人は、仕事であっても自分とは馬の合わない人とは一定の距離を置き、上手いこと付き合っていると思うのだが、私はそのような感覚が基本的になく、誰と接していても、そもそも相手の良いところに目が行くのだ。

気の向かない余興に取り組む中で、新たな自分の一面に気づき、今ではその長所を最大限に意識して仕事を進めることができている。

仕事を選んでいては、埋もれてしまっていた能力だと思う。

最後に③について。
社会人歴が浅いと、まだまだ人を見抜く力が備わっていないため、先輩方の仕事の出来具合を見極めることが難しい。

肩書きだけで何の能力も持ち合わせていない人もいるわけで、そのような人を頼ってばかりいると、わけのわからない仕事の進め方が身につき、気がついたときには手遅れの事態になりかねない。

そこで、おすすめしたいのが、脳ある鷹は爪を隠すような感じで仕事を進めている人を探し、その人のやり方を真似ることだ。

普段から自分で脳があるアピールをしている人たちは、所詮その程度の器量でバカなケースが多い。言うならば、金持ちが自分は金を持っていますとアピールするようなものだ。そんなことをすれば、変な輩に狙われる可能性が高まるに決まっている。仕事だって同じだ。自分はできるアピールをしていると、周りにどう思われるのかの想像力が欠如している時点で、お察しの通りである。

本当に仕事ができる人ほど、表立って目立たない存在であるかもしれない。 

とはいえ、上手いこと爪を隠していても、如実に成果を上げている箇所があるはずだ。

謙虚な姿勢を貫くその人こそが、真似をすればするほど今後のキャリアの糧となる礎をつくってくれる存在に違いない。

ひたすら、その人のやり方を吸収するべきだ。

以上見てきた通り、目的をきっちりと設定して努力を続ければ、おのずと自分の得意・不得意がわかってくるようになり、状況に応じて自分の武器を出したり控えたりすることができる。

得意なことを抽出し、磨き上げるための努力をすることが仕事をするうえで重要だと思う。

今回、得意なことを見つけるための努力の仕方、つまり目的の設定の仕方について語ってみた。

少しでも、この内容が人の役に立つことを願う。

#仕事のコツ

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