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自分の中に根を張るということ

平成への駆け込み乗車になってしまいますが、これまでの振り返りをしておきたく久々にnoteを書くことにしました!

※最後まで読み返してみると、なんだか退職エントリーっぽくなっていますが、そういうものではないので誤解のようにしておきたいw

2年越しにできた居場所

この夏でメルカリに入社して2年になります。

そして、このタイミングで光栄なことに、2019年1〜3月期のMVPをいただくことができました!

さすがにこの歳で賞をいただくのも照れくさいな、と思ったりもしたのですが、その後メルカリのMVPが、VALUE(Go Bold , All For One , Be Professional)を体現した人を表彰するものだと知り、この賞をいただけたという事実が、自分にとってはとても感慨深いな、と思うに至りました。

2017年、本のフリマアプリ「ブクマ!」を開発、運営していたLabitのメンバーのみんなとメルカリに入らせてもらいました。会社にとっては、若い10人ぐらいの組織が入ってきて、とても異質な存在だったと思います。ノリも、スキルセットも、仕事の進め方も全く異なるわけですし。

そんな異端な存在の中から、メルカリのVALUEを体現する、という一つの証をもらえたことを、心深く感じざるを得ませんでした。

メルカリに来て2年経って、本当の意味でメルカリの社員になれた、居場所ができたんだなーという感覚になりました。正直、なんだかホッとしました。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

上司の藤崎さんからは 、「自ら背中を見せてプロジェクトを推進した」ことが結果につながった、という旨のコメントをいただきました。

この時、ある言葉が頭をよぎりました。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

山本五十六氏の有名な名言です。僕がこの言葉を知ったのは、For you inc.の野田爽介の影響。彼は学生時代からずっとこの言葉を言っていて、自然と自分にも染み付いていたw

この言葉は、マネージメントの概念でよく使われるんですが、私個人としては、他社との関わりの話ではなく、自分で自分をマネージメントする、という観点でとても大事にしている言葉です。

まずは、自分でやってみる。時には自分で自分を褒め、鼓舞しながら、コトを進めていく。この「まずは自分でやってみる」という、自分が信じたやり方を貫いて、今回の結果につながったのが、とてもうれしかったです。

迷い、嫉妬、焦り

とはいえ、この2年は苦難の連続でもありました。

メルカリに入社後は、Labitチームでスキルシェアリングサービス「teacha」の事業開発を行っていました。こちらは2018年8月にクローズ。

その後、Labitチームは(一時的に)解散し、各自の希望や会社の方向性を考慮し、それぞれ新しい部署へ異動しました。

(ワンピースでいうシャボンディ諸島→2年後編的な感じになるといいな、と個人的に思っている。それぞれが得意のスキルを伸ばして、いつかまた再集結してLabit2とかをやりたい。)

そんな中、僕はメルカリのGrowthチームへ。事業計画を引き、その目標値に届くように、各種KPIを向上するためのプロダクト改善、マーケティング施策を実施する、というチームです。

その後、Labitからずっと一緒にやってきた鶴田浩之(もっちさん)も別のチャレンジのため、メルカリを後にし、なんだかポッカリと心に穴が空いてしまっていた日々でした。

その後も、熱量高くチャレンジしたいテーマが見つからず、「やりたいことを、熱量高くやろうぜ!」と生きてきた自分にとっては、どこに自分の根を下ろすべきか迷い、とても苦しい時期でした。

やりたいこと、チャレンジしたいことが見つからない時期って本当に苦しいんですよね。周りが眩しいほどキラキラして見えるし、そういうものを見つけて頑張っている人を見る度に嫉妬はするし、早く自分も!と焦り、そんな人と自分を比較するとなんだか自分がとてもちっぽけだな、と思ってしまったり。

ちなみに、このときに嫌いな言葉は、「最近何してんの?」でしたw

自分の中に根を張るということ

そんな中で、自分が見つけた一つの答えは、「やりたいこと」に自分を委ねるのではなく、「自分自身」に自分を委ねるということ、

つまり、自分の中に根を張るということでした。

うまく言語化できているか分かりませんが、「やりたいこと」や、会社ではなく、まずは自分の仕事に対しての向き合い方、こんなところで腐ってたまるかというプライドに根を張る、というものです。

自分の中に根を張る覚悟をしてからは、自然と自分を客観視し、受け入れることができ、仕事もスムーズに進み始めた気がします。

EXITして別の会社にジョインしたり、転職して別の会社に行ったり。レイヤー関係なく、誰もが同じように悩む時期があると思います。そんなときには、こんな人もいたなー、と少しでも参考にしてもらえれば、うれしいです。

インターネットの世界で働くということ

最後になりますが、インターネットの世界で働くということは、本当におもしろいです。誰もが持つ個人の自尊心を保ち、勇気づけ、ヒト・モノ・カネの現実的な支援ができる。そんな可能性をまだまだインターネットに感じています。

ヤフオク!、楽天オークションを使ってお小遣い稼ぎをしていた中高時代。

例え少額であったとしても、自分でモノを売って、お金をもらうということがどれだけ人を夢中にさせ、充足感、満足感を得られるものであるか。人間の潜在能力を引き出し、人に夢や希望を与え、勇気づけることができる、個人をエンパワーメントできるものである、ということを肌身を持って体感してきました。

だからこそ、インターネット、特にメルカリのようなCtoC事業に対しての思い入れはやっぱり強く、個人の可能性を引き出せるインターネットというものは、本当に魅力的であって。

まだしばらくはこの世界から離れられそうもありません。