マガジンのカバー画像

会計業界の未来

9
会計業界の未来について、海外のトレンドや国内の事例などについて発信するマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

「働きやすい職場作りのための効率化」成迫会計グループ様

STREAMEDの事例にて書かせて頂いた成迫会計グループの株式会社経理代行様のケースについて、ぼくの個人的な思いを書きたくなりました。 経理の価値観ってなに?経理業務って、まるで会社の健康診断みたいな感じがします。売上から費用まであらゆる数字を記録して財務諸表という健康診断書を作る仕事。良い数値が出たり、ちょっと怪しい数字が出たり。経理の方は新しいチャレンジに慎重だなんて言われることもありますが、それは当たり前だなって思います。だって、数字が間違ったら大変だから。 それで

XEROCON BRISBANE 2019に行ってきました

Xero(ゼロ)というクラウド会計の企業が、年に1回「XEROCON(ゼロコン)」というイベントを開催しています。今回はこの訪問レポートをお送りします。 Xeroはニュージーランド発のクラウド会計ソフト まず最初にXeroとは、ニュージーランドで2006年に創業されたクラウド会計ソフトを開発するIT企業です。日本の会計業界ではご存じない方が多いかもしれませんが、アジアの会計業界では有名です。「Beautiful Business」という、とても素敵なコンセプトを掲げてサービ

予算管理はPDCAの第一歩

今日は大阪にあるクラウド予算管理ソフト「Manageboard(マネージボード)」を開発するナレッジラボさんのお話をします。 ぼくとナレッジラボさんとの出会いのキッカケは、マネーフォワード大阪支社の藤田さんからの「公認会計士なのに自らクラウド予算管理ソフトを作っている人がいるから見て欲しい」という一言でした。そんな面白い話はないと思ってすぐにアポを調整してもらい、ウェブ会議で会話し、その後すぐに大阪に直接会いに行きました。 社長の国見さんをはじめ創業メンバーは、大手監査法

社長を全力で応援する会計事務所「税理士法人町田パートナーズ」

クラウド会計やAIによって経理業務が自動化された世界で、会計事務所がどのような役割を担うべきかというテーマは、多くの会計人にとって関心のあるテーマだと思います。 本日、税理士法人町田パートナーズを訪問し、代表の町田さんとお会いしてきました。始終笑顔で、話し方も丁寧で柔らかくて、瞬間で心を開いてしまう方でした。 会社の数字を作る仕事はトコトン効率化し、その先に経営者のためにどんな付加価値を作れるのかを考えているんだ、と熱く語る町田さん。見せてもらったのがこちらの資料で、表紙

業務の分岐を減らして会計事務所の生産性をあげる

こんにちは。クラウド記帳「STREAMED(ストリームド)」の開発をしています菅藤です。社長業をしてますが、今でも現役でプロダクト戦略を担当していまして、自らお客さんの声から開発のヒントをもらいに行くことをしてます。 昨日は千葉中央駅の目の前にある税理士法人坂本会計様を訪問してきました。 最近仲良しのココペリの白石さんと同行です。白石さんもイケてますし、彼が開発している会計事務所のための業務管理ソフト「FLOW」もイケてるのですが、こちらについてはまた後日詳しくお話します

カスタマーサクセスを仕事にするワクフリという会社の話

SaaSはまるでゴールのないマラソンクラウドソフトウェアの販売のようなSaaS事業は、作ってリリースすることがゴールではありません。リリースしてようやくスタートラインに立つことができて、お客さんに継続的に利用してもらう状態を目指します。そういう意味では、ゴールのないマラソンのようなビジネスモデルです。 継続的に使ってもらうためには、お客さんのことを深く理解しなくてはなりません。ぼくらのように中小企業がビジネスで使うソフトウェアを販売している場合は、お客さんの日々の現場を理解

海外の事例から時間差で会計事務所の未来を予測する

昨日9/24(火)ですが、大阪でセミナーを開催しました。テーマは「属人化しない会計事務所の作り方」。GFクラウドデザイン社の長瀧谷さんをお招きして、クラビス社で共催をしました。 ぼくからは海外の会計業界についてお話をしました。日本よりキャッシュレスが進んでいる国の事例から、将来の日本で起きることをある程度予測できる訳です。今回は韓国とアメリカの事例をピックアップしました。 どの国でも会計業界は同じ?ぼく自身が色んな国の会計事務所を訪問して意外だったのが、どの国でも会計業界

「会計の未来」を示し続けるアメリカの会計ソフト企業 Intuit

はじめまして、株式会社マネーフォワード執行役員 提携/M&A戦略担当・株式会社クラビスの代表取締役CEOを務めている菅藤と申します。 先日、マネーフォワード代表の辻、執行役員の竹田、同グループであるナレッジラボの国見と行った対談記事を公開しました。 対談でも語っているように、マネーフォワードはプロダクトを通じて、データとつながり、活用し、お金を動かし、企業や人に勇気を与えることで、会計の未来を変えていくのが大きな役割です。 その中でぼくが注力していることとして、「日本の