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"パーシモンホール公演"のその先に。vol.54〜今日出来ることを〜

ほとんど家から出なくなった。
ちょっとした買い物と、少しの気分転換だけ。

それでも数度のスタジオ練習と、曲作りを進めている我々がいる。
今年中に作品を発表すると決めた流れがあるのだ。

4月、5月、と各地のフェスが延期、中止のアナウンスがなされ、Syncronicity、SLOW DAYS、CROSSING CARNIVAL、とロットが出演するはずだったイベントもことごとく吹き飛んだ。
関係者の苦悩や負担は想像を絶するものがある。

そして、どのような理由かわからないか、2乗曲線で感染者の数が増えないことや、経済活動を停止させずギリギリで踏ん張ることの出来ている日本の現状を幸運と思うしかない現実がある。

SNS やタイムラインの知人、友人、関係者、それぞれの立ち居振る舞いを眺めながら、自分がどのような考えを持つべきか、迷いながら日々が過ぎる。

一つ思うのは、この先の1年後、10年後はどのようになっているだろう、と考えた時、ここ最近見かけるこのパンデミックの状況を言い当てていたビルゲイツ氏の記事の仮説が現実味を帯びると、音楽やライブで生計をたて、人生を捧げようと考えている我々にとっては、少しルールが変わり with virus で生きていく未来を、方法を真剣に考えなければいけない、という状況になったのだろう。

だから、ここ数日急激に増えた生配信ライブやオンラインコラボ動画みたいなものは、一つエンターテインメントのあり方を進化させることが出来ているポジティブなものだな、とも思うことが一つ。

一方、ここ連日、ROTH BART BARON が昨年実施したクラウドファンディングのリターン企画で、<ロットのライブをプロデュースできる権利>というのがあって、その権利は前々回のプラネタリウム公演同様、PALACE に集まる20人の参加者によって今年も企画され、実施の内容もほぼ決まり、詳細を決めるべくオンラインでミーティングが開かれている。

今年は野外企画になったのだが、イメージしているライブは、やはり現実世界に人が集う音を浴びながら空間を共有する世界であり、Skype ミーティングでは、すでにオンラインでパーソナルに楽しむことには早々に飽きている様子すらあった。

彼らと確信する現実世界でのライブ、その感動体験を、ルールの変わりつつある現実世界でどうやって諦めずに表現出来るかを考えることがこれからの課題になってきたのだろう。

そう考えるとあまりくよくよせずに物事進めるべきだ、と考えるようになった。実際、開催の準備を手配を進めていくと気持ちがどんどんポジティブになるし、公演についていつでも開催できるように進めておくべきというのが本来の状況。時間がたくさん出来た!と思う方がよっぽど良い。1、2週間、考え過ぎると本当に気持ちが持って行かれてしまうこともとてもよくわかった。

5月30日のパーシモン公演について、続々と中止や延期がアナウンスされている4月5月があるが、そしてそろそろ我々も決断しなければならない時が来てしまったということだろう。
今日現在、どこまで情報に信憑性があるかわからないが、武漢のように一旦の終息が見られれば開催の方向で進めようと思っている。ただ、現状のように「緊急事態宣言」が出ている中での開催は流石に難しい。また、幸運にも開催することが出来たとしても、例えば、お年寄りと同居されていたり、持病を抱えている方、遠方からの交通機関が限られてしまった人への払い戻しなどの対応も当然考えなければならないし、止むを得ず、延期や中止となった場合の様々な対応は細やかに丁寧に進める必要がある。

一昨日、札幌 COLONY 閉店の知らせを耳にした。
バンドや音楽関係者、規模の大小を問わず、その課題たるやとんでもない規模になっているのだろう。
さて、ここを生き残らねばね。

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