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エアランゲン留学記はじまるよ

Lange nicht gesehen !

文章書くのへたっぴマンこと遠浅です。気づけば10月も下旬、作文練習のために始めたはずのnoteもまったく更新しておらず時の流れはフシギダネ。
今回は久々の更新ということで、遠浅が現在住んでいる南ドイツの都市エアランゲン(Erlangen)について紹介したいと思います。日本人の在独ブログは数あれど、その多くはベルリンやミュンヘンなどの大都会の話。一方、エアランゲンはスタバさえないINAKA(笑)。ドイツの田舎話、楽しんでいただければ幸いです。

エアランゲンはバイエルン州ミッテルフランケン行政管区に属する町で、クリスマスマーケットで有名なニュルンベルクからS-Bahn(電車)で約20分の場所にあります。人口11万人強。バイエルン8大「大都市」のなかで最小の地位を誇ります(笑)。そもそも人口11万人って、日本でいうと石川県白山市(2018年度国勢調査で人口110197人)にあたるわけで、まったくもってピンと来ない例示で申し訳ないけど、日本人が思う「大都市」とは違うことがお分かりいただければ幸いです。

大学都市エアランゲン

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では、この「大都市」には何があるか。エアランゲンにはフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク(FAU)があります。今回の私の留学/visiting先です。
FAUは1742年創立。ブランデンブルク=バイロイト辺境伯フリードリヒによってバイロイトに置かれたものが、翌43年にエアランゲンに移されました。
「ドイツ」最古の大学が1378年創立のハイデルベルク大学であることを考えると、18世紀創立の同大学は比較的「若い」ことが判ります。とはいえ日本で東大が設置されたのは1877年、古いことには変わりません。
規模はバイエルン州でミュンヘン大学、ミュンヘン工科大学に次いで3位、11の学部と265の講座を擁しており、とくに「強い」学科はなんの因果か日本学科(Japanologie)。そのうちコンタクトが取れたら記事にしようと思います。

なお、一応補足しておきますと、14世紀には勿論「ドイツ」なんて国は存在しません。そして神聖ローマ帝国、あるいは「ドイツ語圏」という枠で考えると、最古の大学は金印勅書で有名なカレル4世が建てたプラハ大学(1348年)になります。その次が、ウィーン大学(1365年)で、ハイデルベルクは第3位。「ドイツ最古の大学Universität Heidelberg」って表現、日本でよく見るうえ同大学の学生も使ってるけど叙述トリックの側面があるよね。

エアランゲンで田舎暮らし

では、そんな大学都市エアランゲンでの生活はどんなものか。端的に言うと「田舎暮らし」です。私は市街地まで自転車で約20分の郊外に住んでいるのですが、なんと隣に牛がいます(視認できるだけで5頭はいる)。徒歩5分の位置には馬の放牧場?もあります(この記事のヘッダー画像参照)。最初に来た時に「なんか獣臭いな…鶏でも飼ってるのかしら…」と思っていたら、サイズ感が全然違ったというね。ちなみに馬さんは毎朝うちの下宿の前を散歩しているようで、朝になるとかぽかぽ蹄の音がします。ツバメの子そこのけそこのけお馬がとおるって感じ。家畜が沢山いるせいか虫の数も多く、その虫を捕えるためにツバメらしき鳥類が、道路の上を超低空飛行しているのです。

もちろんお察しの自動車/自転車社会で、夜一人で出「歩く」のは控えたいところ。下宿の立地は4つのスーパーまで自転車で約5分と悪くないのに、道中なにも無いため「殺されて埋められたらそれっきりだな」といった感じ。広い道路をてくてく歩いていると昼間でも少し寂しいかな?喫茶店も少なく市街地も遠いので、必然的に自炊中心の「丁寧な暮らし」になります。

正直、田舎暮らしは初めてな遠浅。時間帯や天気によって行動が制限されがちなエアランゲンは、色々と不便ではありますが落ち着いて勉強するにはもってこいな町だと言えるでしょう。とはいえ冬が心配だなぁ。

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