見出し画像

その手で心を閉じないで その生命が尽きるまで かすかな望みがまだその手に 暖かく残っているなら『君住む街へ』オフコース

とても辛いとき
オフコースの『君住む街へ』を心の中で歌っていた

いつか奇跡みたいなことが起こって

自然と笑えるようになるかもしれない


かすかな望みを信じてもいいのかな

そんな風に思って生きのびた

だから、オフコースの『君住む街へ』は
僕にとっては大切な歌

歌って素敵だね

「気をつかう」には二種類ある

本当に相手の事に配慮している場合と
実際は自分の事に拘泥している場合と

前者は「思いやり」と言う
後者は「プライド、羞恥心、劣等感」

そういったものの発現

他者からどのように見られるか
他者評価を第一にして生きる

それは他者を脅威と見ている人間の行為

とても居心地がよくない

気を遣う同士の微妙な空気
そんな関係は疲れるね

気疲れってヤツだ
昔はそうだったからよくわかる

でも、思いやりモードに移れたら

生きているのはとても楽だし
人といるのも楽しくなる

どうやっていけばいいかって?


自分の感情を大切にすること

ヘンにおさえるのではなく

感じることは感じるままに


感情を抑えなきゃと
自分に言い聞かせてきた

親、学校、友だち、職場…
適応しなくちゃ!


ムカッと来たっていい
怒ったっていい
泣いたっていい

泣くのをぐっとこらえるとき
顔の辺りにすごく妙な力が入っている
こみ上げてくるものを抑えている

あの抑えたものはどこに行っているんだろう

全部身体の中
細胞の中にこもっていく
抑え込んだって残ってるんだから

おさえきれなくて破綻していく


自分は引きつった笑いを浮かべてる
つまらない顔をしていつも歩いてる


いやいや、そんな風に見られないように
明るいキャラを演じよう


気遣い気遣い気遣い…


人には見せられない自分がある
こんな自分を見せたら駄目だ
見せたら世界の終わりだ!


いや、世界終わらないし
ぜんぜん問題ないんだけどね
どんなに混乱していても

大丈夫なんだよ

あーなんか、混乱してるなぁ
って、状況を楽しめるようになれればね

もう、こういった感覚は最近はほとんどないから

昔の自分のような状態になってそうな人を見ると
タイヘンだなぁと思うけど
なんかほほえましい

当事者にとっては、真っ只中で大変なんだけどね


心を閉ざしちゃっている
世界にゆだねよう
気楽に行こうとか
自然体でとか

言い聞かせてもムズカシイ



少しずつでいいから手放せていけるといいね


うん、そうだなぁ

オマジナイでも唱えよう


「ありがとう」

「わかっているよ」

「そうだね」

「さよなら」



僕が昔、手に入れた魔法の言葉


自分の中のいろいろな感情
過去にあったいろいろなこと

その過去から作ってきた
自己像、信じ込み、思い込み

自分の中に取り込んだ他者の評価
人からどう見られるか


手放していけばいくほど
生きるのは楽になる


自分が抑え込んできた感情

でも、それだって
なんとかしようと
生きのびるために
過去の自分がガンバッたこと

否定することはない
それは必要だった

でもね今はもう
必要なくなっているかも

そうだったら

新しい一歩を踏み出せばいい


今までの自分、過去に感謝しよう
そしてそれを十分体験したら
もう手放せばいい


「ありがとう」

大切なものだった、ありがとう
過去の自分に、ありがとう
がんばったね、ありがとう


「わかっているよ」

必要だったんだね
無駄なことではなかったんだ
ちゃんともう十分感じたよ


「そうだね」

じっくりとかみしめよう
今までの自分とこれからの自分のために
少しだけ「今」に集中しよう

深呼吸をしてみよう
もしかしたら、呼吸が浅くなってるかも
呼吸に集中してみよう


そして…


「さよなら」

さぁ、もうてばなそう
本当にありがとう さよなら
大切な日々よ さようなら


そして、新しい自分に生まれ変わったら

ちょっとまわりの世界を見渡してみよう

なんか違うよ


世界はきっと…以前よりやさしくなっている


そして、自分の周りには
善意とか、思いやりとか、素敵なものが
素敵な人たちが
まだ見ない未来が
いっぱい待っている


それは、ずっと昔からあるんだけど
気づかなかっただけ


あの日の勇気を忘れないで
すべてのことが終わるまで
君住む街まで 飛んでゆくよ
ひとりと思わないで いつでも


それと…

いま、生きている君に
ありがとう

生きてるって素敵だね


今、どうすることもできないと思っていても

未来においてはその限りではないから

今感じている不可能を前提にして可能性を探っている
根底で破綻しているその枠を
ちょっとだけ壊してみようよ


「過去を引きずるよりタワシを引きずれ」

タワシを散歩してる人も言ってるよ(笑)


あまり思いつめないでいられるといいね

世間体とか、世のため人のためとか、建設的とか、しなくてはいけないとか

そういったことにとらわれちゃっているかも

そんなことはおいておいて

ちょっとだけでも楽しいなと思えることを探してみよう


その手で心を閉じないで
その生命が尽きるまで
かすかな望みがまだその手に
暖かく残っているなら


オフコース『君住む街へ』
作詞・作曲 小田和正

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?