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暮らしと学び、教育と学習

 勉強ってなんですか。学校ってなんですか。
 毎日の暮らしが学びそのものです。ホームスクール母さん、今日は学校について、公教育について語ります。

このnoteは有料マガジン『一考:ホームスクール制度』に含まれています。

学校の教科学習と暮らし

 学校の授業でも、例えば【生活科】【社会科】の時間でいろんなことをまなぶでしょう。ひとつの教科で学んだことが、それだけで完結するということはありませんよね。そればかりではなく【家庭科】もそうだと思うんですけど、【国語科】にも【理科】にもつながっていて、もちろん【技術科】や【算数】【数学】も必要になることだっておおいにあります。【音楽科】も【美術科】も。【体育】もですよ。全部、つながっています。
 でも、どういうわけか。

学校で習うことって、実際、なんの役に立つの?

 そう感じることが多いようです。

学校で習うことに意味なんか無いんじゃないか?

 そんな無力感も覚えてしまうようです。それで作業を効率良く行う技術や知識のことを「学校では教えてくれないこと」などと言ってありがたがってしまっています。ますます学校の意味や価値をおとしめることで、まるで「わたしたちはわたしたちにとってもっとよいことを知らされる権利がある」と訴えているかのようです。それってつまりこういうことです。

だって教えてもらわなかったんだから、そんなの知らないよ


宿題は誰のため?

 宿題の是非もよく話題にあがります。私自身と我が子の学校生活の経験のからでしか語れませんが、宿題というのは基本的に「親子で取り組んでよい」ものでした。むしろ親の為のものでした。
 学校教育とは文科省の学習指導要領に基づいて教科学習課程が組まれています。これは全国の学校における学習基準を平等に維持するための標準値のようなものでしたが、事実上の強制力がありました。本来はその標準値を参考に各自治体および各学校長の自治に任せられ、その自律に委ねられていたのです。地方性、地域性がありますから当然のことですよね。地方により、学校により、「学校」という場所が持つ意味はおのずと違ってくるものだからです。

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 ホームスクーリング・センターkokage
 まなびあい>学校教育制度・教科科目

 さて、その基本的な学校教育と言えば教科学習です。現行制度で普通教育のうち、義務教育期間となっている初等教育(いわゆる小学校)と前期中等教育(いわゆる中学校)を見ますと、学校教育で主要な科目は、国語・算数・理科・社会(3年生までは生活科)と技術・家庭・保健体育・道徳。そのほか外国語活動・総合学習それから特別活動(学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事)となっています。
 いわばこれらは概論を授業で受けているようなものです。実際にこれを生活や暮らしに根付いた知識にするためには家庭の協力が不可欠なことは言うまでもありません。

今、学校で学んでいることを知る
家庭で取り組む課題を知る

 親にとって、子が学校から持ち帰ってきた宿題を見ること、それは一緒にやるという意味でもいいですし、文字通り「学校では今はどんなことをしているのかな?」と眺めてみることに大きな意味があったのでした。そうすることで「今日おうちですること」のなにかが学校で学んできたことのなにかとリンクする機会を作ることができます。そうして家の中で起こっていることや暮らしのなかで起こっていることと学校で学習してきたことが子のなかで結びつき、理解に到達するのですね。
 まなびを発展する機会が必要不可欠なのです。それが家庭であり、学校で授業を受けている以外の時間の過ごし方であり、子を取り巻く環境をどうするかということだろうと思います。
 そういった意味で家庭教育や社会教育は学校教育の補完的位置づけとされているといえます。けれども、ここで確認しておきたいことがあります。

1) 家庭教育・社会教育  →  学校教育
2) 家庭教育・社会教育  ←  学校教育
3) 家庭教育・社会教育  ⇔  学校教育

この3つの図式をどのように解釈するかということです。

あるいは下記の5つのカードをどのように位置づけるかです。

〔家庭教育〕〔社会教育〕〔普通教育〕〔学校教育〕〔自由教育〕

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