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私がナイトのタクシードライバーとして勤務して経験したこと

こんにちは。
タクシーちゃんねるのげん太です。

今日は東京でナイトのタクシードライバーとして勤務していた時の話を書こうと思います。

目次は下にありますが、深夜エピソードやパパ活女子あるある、月収なんかも書いてみました。

私は5年目のタクシードライバーですがそのうちの3年半は隔日勤務、ナイト(夜日勤専門)のタクシードライバー約1年間の経験があります。(昼日勤の経験もある)毎夜東京の街を走って朝日が登ったら仕事を終えるナイトのタクシードライバーをしていた時のことを思い出してまとめています。

ぜひ気軽な気持ちで読んでみてください。


1.男女絡みの痴話


夜にタクシードライバーとして勤務していると、男女絡みの痴話話はかなり多いです。例えば、会社の10人以上での飲み会が解散した後、男女でタクシーに乗ってきたお客さま。どちらも30代くらい…。あ、会社内のカップルなのね…!と思ったら会話からわかってくるのは「不倫」、どちらも妻子がいるようです。一般的にタクシーの車内で、すごくいちゃいちゃして盛り上がるのは不倫カップルが多いです。こういった男女関係の話はそれこそ無限にあって、世の中ってなるほど、と…冷めた目で見るようになったりします。パパ活女子なるものもよくタクシーを利用されていて、パパとお別れするときにパパから「ドライバーさん、この人神奈川の相模原だから!」って言われてから交通費を2万円もらってタクシーに乗ってくる女子。タクシーが走り出すと、「あ、やっぱり近い駅で降ろしてください」電車で帰ることで帰りの交通費2万円をおこずかいにする案件…ほんとうに多くて、何回目でしょうね。たまに本当に相模原があるから驚いたりもします。

2.数々のロング(15,000円以上)案件


深夜(ナイト)のタクシードライバーを東京でやっていると、それこそ毎日のようにロング(15,000円以上)案件があります。私は平均2〜3本はありますが、やっぱり遠くへ帰る方って色々な事情があります。普段からタクシーで遠くへ帰る層も一定数いるのですが、酔客だったり、終電を逃してしまって次の日が早い人、複数名での経由などさまざまなパターンがあります。まれに忘れ物を取りに行ったり、テレビ局の機材を積んで往復といった案件もあります。残業終わりのサラリーマンも「タクシー代」が出る会社というのはある程度決まっているので、タクシー代が会社から出る残業のサラリーマンを狙い撃ちすることも良いでしょう。なぜこの人は遠距離のタクシーに乗るのかを考えることで劇的にロングの確率が上がります。

3.ホステスさんも大変だよなという話


銀座や六本木、新宿や渋谷などで水商売をやっているお姉さま方も、本当に多くタクシーを利用されます。この方達は接客業のプロなので、タクシードライバーに対しても厳しいです。特に未経験者でデビューしたばかりの人の場合、「道が分からないこと」に関して結構突っかかってきます。彼女らは乗り慣れているため、いつもと同じルートを走ることを望みます。そのルートがわからない、指示されても道の名前、交差点名がわからないと不機嫌になってしまうことが多いです。ただある程度、道に慣れてくるとすごく優しく、チップをくれることも多いので私は全然嬉しいですけどね。とはいえ、コロナ禍含め、接待需要が回復してくる間でのホステスさんは「ストレス」を抱えていて大変そうでした。お互い大変だったよね…。みたいなホステスとタクシードライバーは阿吽の呼吸があったりします。ホステスさんが繁盛している時はタクシーも繁盛。最近は景気が良いのでホステスさんの収入はかなりのものがあるとは思うけど、東京のトップドライバーもかなり収入あって、ホステスさんがよく住んでいる新富町とか水天宮くらいならトップドライバーであれば住むことができるくらいまで私たちも頑張っているよ笑…。というのも私に代わる誰かが発信してくれたら面白いのになと思っています。

東京でのこの仕事は「普段タクシーに乗り慣れている層」をどう乗せていくかという、ただ乗せるだけでなく乗せる客の質まで考えていくとさらに仕事のストレスが低くなり、楽しく仕事ができると思います。

4.深夜、推しに呼ばれて会いにいく女性


東京駅周辺でお乗せした女性が高速を使って目黒まで急いで行ってほしいと言われたので、そのように運行していると「推し」に呼ばれたから早く行かなきゃいけない…、終電も終わってしまったしとのことです。私は会話する時はお客さまを否定したり、自分の意見をいうことはほとんどないのでその日も話を聞いていたのですが、推しの男性の家に呼ばれたから急いで東京駅まで出てきて、タクシーで向かうとのこと。明日の朝、電車で行ってデートすればよくない?と思ったのですが、色々ありますね。15分で推しの家まで着いたのでとっても感謝されました。料金は6,000円くらいでした。

5.終電後の東京〜大宮間


終電がなくなった後、大宮に行きたいんですが…と乗ってくる年配の方。大宮はたまに行くことがあるし、どうぞ〜。神田橋から乗って高速使いますね。車の中寒くないですか?なんて会話をしていたら、20年前に好きだった人の話、先立たれた妻の話をしてくる年配の方。人のリアルな思い出話って妙に鮮度高いよな…なんて考えながら目的地までの安全運行。お客さまの話を聞くことは結構あって、深夜だから、タクシーだから、一期一会だから話してくるお客さまの話を聞く(聞き流す)ことも仕事のうちの一つです。メーター料金は15,000円くらいでした。

6.月収80万円を突破してみて気付くこと


こういった日々を毎夜、東京のタクシードライバーとして過ごしていると、月収は80万円を突破した月が出てきました。80万円を超えた給料明細を見ても…まあ日々の売上の積み重ねなのでわかっていたし、特段驚くことはありません。だけど、正社員待遇で特別な学歴や資格がなくても挑戦できるこの東京タクシー業界ってすごいなと思いました。今わたしは収入と休日のバランスを考えて7割の力で50万円くらいをもらって生活していますが、当時は収入全振り!とにかく稼ごうと思っていたので、結果が出たことは嬉しかったです。しかし、80万円以上の給料を東京のタクシードライバーとしてもらい続ける継続性や誰かに教えることができる再現性といった点で、ちょっと難しいなと思ったことも事実です。

私は東京でナイトのタクシードライバーをやってみて感じたことは「世の中いろいろある」「稼ぐことはできる」という2点でした。ナイトドライバーよりも隔日勤務の方が仕事とプライベートのバランスは取れていると思っています。

特に収入については良い会社に入って、営業スキルを高めたからできていることです。タクシーで働いたことがない転職エージェントがさもわかったように語る「偽の良い会社」ではなく「本当に良い会社」に入らないと稼ぐことはできません。偽の良い会社に入った人からの相談がかなり多いので、一応注意をしておきます。実際に稼いでいる人がいる会社に行くというのも選択肢としては正しいですね。

今日はナイトドライバーとして勤務していた時のことを書きました。書ききれないほど数多くのエピソードはありますが、ひとつひとつを思い出したりができなくなってきます。(沢山の客を接客しすぎている)タクシードライバーを始めてから最初の1年がいちばん新鮮に感じるし、お客さまとのエピソードやほっこり話なども鮮明の覚えることができます。

これからの方には売上と安全、そしてお客さまとのエピソードを楽しみながら乗務してほしいなと思っています。

本日の記事は以上です。
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