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2024年タクシードライバーに向いている人

みなさん、こんにちは。
タクシーちゃんねるのげん太です。

今日は2024年の今からでも、「タクシードライバーに向いている人」という内容で記事を書いていきます。東京のタクシー業界は20代から6年目になります。営業所で数多くのタクシードライバーを見てきた中で、「こんな人は向いてるかも」と思う内容になっています。一般的な記事やウェブで見れるなんとなくそれっぽい内容よりも、現場の肌感で一歩踏み込んだリアルな内容をお伝えできたらな…と思います。最後までぜひ読んでいってください。

※2024.02.05 0.予定調和ではないハプニングに耐え得る人を追加

0.予定調和ではないハプニングに耐え得る人

東京でのタクシードライバーの仕事は、予定調和的な接客ではありません。酔っ払いや老若男女、それぞれの理由があってタクシーを使っています。日々様々なことが起こるので最初のうちは、毎日の刺激で疲れてしまうこともあるでしょう。ハプニングを楽しめる人はとても向いている仕事だと思います。日々同じ仕事をして同じ給料をもらう…そういった仕事とは対極的な仕事です。自分で動かないと一銭にもならないし、どんなお客さまが乗ってくるか、目的地はどこなのか乗せてみないと分からない…そんな仕事になっています。

1.体力、集中力がある人


タクシードライバーという仕事は体力を使う仕事ではありますが、重いものを持ち上げたり、心肺機能を使って走れる体力という感じではありません。夏は暑くないし、冬は寒くない場所で仕事をすることができます。仕事をする上で、どんな体力が必要かというと「ゲーム」を集中してずっとやれる体力、とか「ドラマ」の一気見ができる体力に似ていると感じています。タクシードライバーは長時間の運転職ですが、お客さまを探したり、行き先を聞いて最適なルートをひいて安全に素早くお送りするために多少頭を使っています。また近年ではアプリ配車による乗車も多いため、運転の他にタブレット操作など集中力を保って仕事をすることが大切です。とは言え、特別に体力や集中力がなくても大丈夫です。私も体力がある方ではないです。10人いたら8人くらいの一般的な体力や集中力があれば、この仕事の素養はあると思います。それと無理せず自分のペースで働くこともできる仕事なので、職業適性が高くない方でも、他の仕事よりもずっと快適に働いている方も多く見てきています。

2.プライベートで育児や介護がある人

家族のために仕事の時間をある程度、調整したい方にも向く仕事です。タクシードライバー職は他の仕事よりも休みの変更がしやすいです。私の同僚には、母親の介護があるから隔日勤務で曜日を固定している人がいました。これまでは仕事の忙しさから親の面倒を全く見てこれなかったみたいで、タクシードライバーとしての仕事と生活が気に入ってると話しています。育児や介護がある方は日勤可やシフトの融通がききやすい会社の方が合っていると思います。プライベートで色々な経験をすることで人の人生は豊かになったり、感じることも多くあるのではないでしょうか。タクシードライバー職は仕事とプライベートのバランスが取りやすい仕事です。

3.お金にがめつく物怖じしない人


タクシードライバーという仕事はやった分だけ稼げる歩合給制度という賃金形態になっています。そのため「お金にがめつい人」はどうやったらもっと稼げるのかを日々考えますので、稼ぎやタクシーの知識が増えていくスピードがとても早いです。勤務時間の終了間際にも「あと一本、もう一本!」とギリギリまで粘って仕事ができる人たちも良い意味で「お金にがめつい人」が多い印象です。そして、見知らぬお客さまを乗せる時や普段走ったことのない新しいエリアで営業するときに物怖じしない人もこの仕事に向いていると言えるでしょう。トップドライバーはお金にがめつく物怖じしない人が多いです。(もちろん違うタイプのトップドライバーもいます)こういった「金を稼ぐんだ!」という意欲の高い人はぜひ会社の近くに下宿して、13勤務をフルで乗って、ゴリゴリに月収を稼いで私よりも稼ぐドライバーになって欲しいです。

4.プライベートの時間(趣味や家族)を大切にしたい人

東京のタクシードライバーは「隔日勤務」で働いていることが多いですが、この勤務体系のメリットはなんと言っても、プライベートの時間をきっちり取ることができる点にあります。月の出勤回数は11~13日で、勤務時間も国土交通省によって上限時間が定められているため、決まった時間に仕事は終わります。優良会社の多くは勤務時間の中に「洗車や納金作業」まで計算に入っているため、時間外のサービス残業もありません。(※まあ業界に慣れてくるとこの仕事結局メーター料金の60%じゃん?ってなるので実質無賃労働だなとは感じてきます。ルール上はサービス残業ではないという話です。)

今までの仕事で、予定外の残業に苦しんだ人、家に仕事を持ち帰っていた人、休日に電話やメール対応をしていた人はそれらの全てがなくなります。仕事から完全に解放された純粋な休日(プライベート)を過ごすことができるのがタクシードライバー職の魅力のひとつです。

5.ひとりでやる仕事だけど、所属意識とタクシーの先に何かある人


タクシードライバーなんて結局、個人次第だよねって言われるけど6年目になった私にはそうは思えないです。法人ドライバーであるならばやっぱり周りの人や、会社のレベル、営業所の雰囲気、そして社外の現場仲間の影響を大きく受けます。だから、私の思うタクシーに向いている人というのは、良い会社に入ってタクシーを通じて「お金」と「時間」を高いレベルで確保して「そっから」みたいな視点がある人。タクシードライバーの仕事を手段にして「生活」を大切にする人。そういった人が向いていると思います。

6.すぐに現状を変えたい人


「東京」「タクシードライバー」が提供できる待遇として「お金」と「時間」があります。もちろん会社選びをしっかりして、営業スキルを学べばですが、入社から短期間にも関わらず、年収は600~800万円、月に11~13回の出勤で自分の時間をしっかり確保することが可能です。今までひどい環境で働いていたり、ブラック企業で疲弊している人も、しっかりとタクシー会社を選ぶことで「最短2ヶ月目から」生活は改善し始めます。50代でも40代でも年齢に関係なく採用の門戸は広くチャンスがあります。正社員待遇でこんな業界は他にないです。現状があまり良くないのであれば、思い切って挑戦してみることも良いでしょう。私は26歳の時に転職してから、ありがたいことにずっと月収は50万円以上いただいてきています。この経験からひとつ言えることは、通常5年〜10年かかると言われている東京の「営業スキル」…流し営業やつけ待ちのタイミング、ロング客のポイント等は最初にきちんとした考え方がベースにあると2~3年である程度、形になるなと思っています。すぐ動くことは正解ですが、営業スキルを疎かにせずきちんと基礎を習得してお客さまを乗せるスキルと経験を積み上げていきましょう。誰でも直ぐにできる仕事がずっと高待遇なわけがないですよね。すぐに動いて現状を変えるのはOK…、その後はスキルと経験を蓄積させて収入を安定させていく仕事です。

2024年タクシードライバーに向いている人の特徴

本日は2024年の今私が思う「タクシーに向いている人の特徴」でした。私がこうやってタクシードライバーのお仕事のリアルを継続的に発信している理由は、転職とか仕事選びが人生において大きな選択であること。それなのに運転職の求人は待遇の誇大広告や、求人サイトや会社説明の資料がきれいに穴なく完璧にまとまり過ぎていて、実際の仕事や待遇が見えにくくなっていることに対する違和感からです。きちんと良い人が良い会社に入ることで、私の在籍と待遇をはじめとした私の好きなタクシー業界の勤務や仕事、待遇を守り、さらに発展させていくためでもあります。

タクシードライバー職は100%の現場仕事です。それなりに大変なこともあるし、初勤務の退勤時には、まっすぐに歩けないほどフラフラに疲弊します。だけど「東京」という都市の移動需要というアドバンテージがあって、お金と時間は高いレベルで安定させることができる…。そしてタクシードライバーの仕事を手段にして豊かな「生活」や「これから」を大切にする人。そういった人にはとても向いている仕事だと思います。会社や営業所関係なく良い仲間とは適度に繋がって楽しく、助け合って仕事をしていきたいですね。


本日の記事は以上です。
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