マガジンのカバー画像

タクシー運転手が体験した○○な話

70
タクシー運転手が体験したエピソードを集めたマガジン。 タクシーでは様々な出会い、出来事がある。 ちょっとエッチな話から、変な話、ビックリな話まで盛りだくさん。 それらをのぞき見し… もっと読む
運営しているクリエイター

#タクシー日記

続編「高速を降り間違うと地獄へ続くよう」タクシー運転手のしくじり話

続編「高速を降り間違うと地獄へ続くよう」タクシー運転手のしくじり話

こんにちは、タクシーをエンタメにしています。
ヨナシロです。

本日は、タクシー運転手として起こしてしまった高速の降り間違いのしくじり話の続編です。

前回の振り返りと予告
ユビヶ丘という知らない地名を言われながらもなんとか「百合ヶ丘」という地名を聞き取れたヨナシロ。
ナビに心を寄せながら中央道の降り場「稲城」をめざしていた。
しかし、事件は起きる。
僕「(あれ、これ降りていいのかな、、、あ、
 

もっとみる
「高速を降り間違うと地獄へ続くよう」タクシー運転手のしくじり話

「高速を降り間違うと地獄へ続くよう」タクシー運転手のしくじり話

こんにちは、タクシーをエンタメにしています。
ヨナシロです。

本日も、タクシー運転手のしくじりシリーズをお送りします。

タクシー運転手の起こす間違いの定番のひとつに、高速道路のコース間違いや降り場の場違いがあります。
芸能人の方々がエピソードで話すのを聞いたことがあるかもしれませんが、
タクシー運転手ならほぼ全員が一度は経験していることだろうと思います。

僕も、一番最初に高速を使ってお客様を

もっとみる
1分で読めるタクシー話「#タクシードライバーは見た」3つ紹介。

1分で読めるタクシー話「#タクシードライバーは見た」3つ紹介。

タクシーをエンタメにしています。
ヨナシロです。

本日は、平日昼に更新中の一分で読めるタクシー話シリーズ
「#タクシードライバーは見た」
を紹介いたします。

ちょっとクスッとできる話や、タクシーから見た世の中の話、
は?というどうでもいい話など、
タクシー運転手として乗務しているときに僕が見た(聞いた)話を
1分で読めるくらいで記録しています。
もちろん、個人名が特定されるような情報は出しませ

もっとみる
タクシー運転手がおじいちゃんをお送りした後、首からかけた赤ちゃんの写真から、いろいろ想像して車内で泣いてしまった話。

タクシー運転手がおじいちゃんをお送りした後、首からかけた赤ちゃんの写真から、いろいろ想像して車内で泣いてしまった話。

僕はタクシーのエピソードを集めています。
だからといってタクシーに乗ったお客様にそれを求めてもいないし、
偶然体験したことの中で「面白い」と感覚的に思った話を書いたりしている。
世の中に受けるように、というより結局はそれを自分が楽しんでいる側面が大きい。

何時に、何処で、どんな格好をした、どんな人が乗って来たかというところから、行き先を含めてその人のストーリーを想像している。

簡単にいうと、乗

もっとみる
タクシーで起きたジェラシー「不倫目前の先輩と後輩」後編

タクシーで起きたジェラシー「不倫目前の先輩と後輩」後編

会社の飲み会帰りの、先輩の女性と後輩の男性が乗って来た。
会社の同僚の話題から、いつしか男女の話へ変わっていく。
ジェラシーを抱くことを「ジェラっちゃう」と言う会社内の流行言葉のような発言が、次第に二人を変えていく。

前編はこちら

女「・・・小池の家いこっかな~(笑)」

男「いやいや、何言ってんすか(笑)」

面白い流れになってきた。
人間ドラマを垣間見れることに、タクシー運転手の仕事の楽し

もっとみる
タクシー運転手がたまに出会う、本当の「ありがとう」を伝えてくれる方。

タクシー運転手がたまに出会う、本当の「ありがとう」を伝えてくれる方。

タクシー運転手は蔑まれる扱いをすることも少なくはない。

僕はそのような体験をしたことはないが、聞いたことがある。
乗ってきて早々ストレスをぶつけるために罵倒されたり、
違反しろ、俺の言うこと聞けと、
人として扱われないことも中にはあるという。

僕のイメージ的に東京の都心部であれば、優しい方も多く、降りる際もお世話様、ありがとう、と言って降りていく方もいる。
とはいえ、特別なことは何もないことが

もっとみる
タクシー運転手が体験した、人が成長する機会はどこにでもある話。

タクシー運転手が体験した、人が成長する機会はどこにでもある話。

昨日より今日、今日より明日と、人生において少しでも成長していきたい!と誰しも思ったことがあると思います。
そうは言いつつも、
「今日もわたし、仕事で何もできなかったなぁ」
「一年前と比べて俺、全然成長してねぇ」
「自分の人生、なんかつまんない」
自分をふと振り返ってみると、なんだか前向きになれない。

今回のエピソードは、そんなあなたに成長するための方法を伝えてくれる外国人の話です。

ーーー

もっとみる
「全国通訳案内士」の国家資格を持ち、京都の観光案内も出来るタクシー運転手、しまんちゅさんの体験談

「全国通訳案内士」の国家資格を持ち、京都の観光案内も出来るタクシー運転手、しまんちゅさんの体験談

京都でタクシー運転手をしている
しまんちゅさんの体験談!

全国通訳案内士の資格を持つしまんちゅさん。
この資格を持つ方は全国で約2.5万人(2018年時点)しかいないことを知りビックリしております。

全国通訳案内士とは、、
観光庁長官が実施する国家試験「全国通訳案内士試験」に合格して、報酬を得て通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内を行うこと)を行うことを業とする職業。

もっとみる
大阪のタクシー運転手、中ちゃんの体験談「乗り逃げ男の結末」

大阪のタクシー運転手、中ちゃんの体験談「乗り逃げ男の結末」

大阪でタクシー運転手をしている
中ちゃんの今日もチップで満塁ホームラン♫さんの体験談を引用で紹介!

ーーーー

「乗り逃げ男の結末」

12月初旬の土曜日の深夜の出来事。
大阪ミナミ 宗右衛門町でお客さんを下ろし、
そのまま流し、信号で止まった。

ドアを開けて乗り込んできた30代のお兄ちゃん。
行き先聞くと神戸^_^
フル高速のロング!
詳しく聞くと長田までで高速降りてすぐの場所。
1時間半あ

もっとみる
本当にあった、ニュースにはならないタクシーの乗り逃げの話 後編

本当にあった、ニュースにはならないタクシーの乗り逃げの話 後編

お客様(以下客)「運転手さん、
とりあえず支払いは大丈夫そうです」

財布がなくても、お家に電話をして
支払いは大丈夫と伝えてきたお客様。

一つ、目印として指定していた
警察署付近へ近づいた。

客「運転手さん、警察署を越えて
最初の信号を右でお願いします」

運転手(以下運)「かしこまりました」

客「右曲がったら、ひたすら真っ直ぐ言って
途中コンビニがあるのでそのコンビニを越えた三つ目を右で

もっとみる
本当にあった、ニュースにはならないタクシーの乗り逃げの話 前編

本当にあった、ニュースにはならないタクシーの乗り逃げの話 前編

料金を払わずにタクシーを乗り逃げる

という輩がいる。

運転手を殴って料金を踏み倒す、
コンビニでお金を下すと言っていなくなる、
(裏口から逃げる)

これらは、これまでニュースにもなっているし
聞いたこともあるかもしれない。

しかし、
それ以外にも、表には出ないだけで
料金を払わずにタクシーを利用する人達がいる。

後日振り込むからと、
連絡先を伝えてくるお客様もいると聞いたこともあるが

もっとみる
特に変わった出来事ではないが、「さっ!頑張ろう!」と思わせてくれたおじさんの話

特に変わった出来事ではないが、「さっ!頑張ろう!」と思わせてくれたおじさんの話

寒風吹きすさぶ年末の深夜。
神宮前の路上で一人のお客様をお乗せした。
辺りはは暗く、手を上げる様子は見えにくかったが
電柱につけられた街灯の下で立っている。

手を上げた様子に気づき、
こちらがハザードランプを点けると
その方はすぐさま会釈をした。

ただでさえクソだと罵られるタクシー。

自分から乗ってきておきながら
あからさまに嫌っている様子を見せるお客様もいるが
会釈までしてくれる心優しい方

もっとみる
聞いていて苦しくなるほど、母が罵倒し、涙する娘に、お互いの憂鬱と子育ての大変さを見た話。後編

聞いていて苦しくなるほど、母が罵倒し、涙する娘に、お互いの憂鬱と子育ての大変さを見た話。後編

「このまま頑張れないなら、もうあなたみたいな子はいりません」

「本当に要らないからね。」

母親の罵倒はまだ続く。

もうヒートアップしすぎて冷静に言葉を発しているようにはみえない。
まだ幼く純粋な気持ちで
『ママに認められたい』
という思いと、
でも『楽しくないからどうしたら良いのか分からない』
そんな二つの思いが娘さんの涙腺をも簡単に崩壊させる。

今まで褒められて嬉しかったことも
楽しかっ

もっとみる
聞いていて苦しくなるほど、母が罵倒し、涙する娘に、お互いの憂鬱と子育ての大変さを見た話。前編

聞いていて苦しくなるほど、母が罵倒し、涙する娘に、お互いの憂鬱と子育ての大変さを見た話。前編

強弱のまばらなヘッドライトが街を照らす薄暗い渋谷に
赤信号を待つ人々が道路の両脇で男も女も見分けがつかない布を纏いさまざまな色を見せている。

陽が沈み、遷り変わる街の中で溺れている自分の目がそうさせる。
そんな目に入って来た親子。

一瞬見落としかけたが、母親が物狂おしげに左手を上げている。

お子さんは幼稚園の年長ほど。スクールか何かのお迎えのよう。
青山か麻布周辺に住む富裕層だろう。
乗せて

もっとみる