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#タクシードライバーは見た「苦手な計算」

タクシー運賃の支払いで苦手な計算がある。
Suicaのような交通系やクレジットカード、現金ではない支払いなら全然気にならないが、現金のときの余計な小銭が計算を困らせる。

レジのように数字を打てば良いわけではなく、頭でお釣りを計算するのだが
僕は早い暗算が苦手。
暗算が出来ない訳ではなく、特に“素早い”暗算が苦手。
普通の人がする暗算よりワンテンポかツーテンポ送れる。

小学生のころからそれは知っていた。
掛け算九九の100問のバラ問題で、100問全てを解くスピードが周りより遅かった。
正解数でみればこちらの方が多いし僕自身も間違うことがない自信はあったが、スピード重視にした途端、詰まってしまう。

運動会でたまに見る、
「お父さん方が参加するリレーで、普段走らないもんだから気持ちは前に行くけど脚が付いてこない」
みたいな感じで一つの計算が終わる前に次の計算を見てグチャグチャになってしまう。

普通の人より暗算が苦手な僕に立ちはだかる問題が、
お釣りの余計な小銭問題。

例えば、2,730円という料金に対して5,050円を出す人がいる。
普通に5,000-2,730であれば普通にやって2,270という計算くらいは出来る。
お釣りにモタモタすることもない。

そこに、50円を出されると少し戸惑う。
そして、それ意味ある?とも思う。
なぜそうするのか?というところを理解しないと気が済まなくなるからいちいち理由をみつけ出そうとしてしまう。

返す金額は
5,050円の場合は2,320円
5,000円の場合は2,270円

小銭の数で言うと
5,050円の場合は百円玉3枚、十円玉2枚 
5,000円の場合は百円玉2枚、五十円玉1枚、十円玉2枚 
どちらも小銭の枚数は「5枚」になる。

枚数はいっしょなら意味ないじゃないか、と一瞬思うが
この感じからいくと、きっと硬貨一枚の単位を気にしているのか?
と考えてみた。

5枚のうちの一枚が100円玉か50円玉かの違いがある。
なるほど、と思った。
それでも、小さい小銭が増えるのが気になるのならSuicaなどの方がよっぽど楽になるんじゃないか?
と思ったりする。
コンビニとかだと1円単位までお釣りが出る訳ですし。

いつか、そうする理由を理解出来ればと思うけど、どうしても素早い暗算は難しい。
余談でいくと、僕はコンビニで買い物する際はレジで表示されるより先に、出したお金と返ってくるお釣りを頭で計算する訓練はいつもしている。
スピードが遅いのが小学生の時点でコンプレックスになったから暗算スピードが普通の人レベルまで行けるようには頭を慣れさせようとしているが、それでも上がらない。
脳の構造上そうなっているのかも?
と調べたりしたこともある。

キャッシュレスを待ち望んではいるけど、それはそれで
計算できなくなる脳になるのも怖い。

そして、僕が計算が遅いことを棚に上げ、
違う部分(小銭の枚数気にするならキャッシュレスにした方が良くない?)
を主張しようとするのも怖い。

あくまでも、苦手という話。
このコンプレックスは一生付き合うしかないな~。

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