_タクシードライバーは見た__深夜の公園_のコピー

#タクシードライバーは見た「渋谷の輩」続編②

乗せたことのある芸能人の話をすると、
男は猿のように手を叩き笑った。

この調子でいけば、この酔っ払いの輩もなんとかなるだろう。

そう思ったのも束の間、男は態度が豹変し言い掛かりをつけてきた。

男「おまえ、※ふぇいpqljだだろ?」

僕「え?あのもう一度、」

男「おまえが、さっき言ったんだろ!あー」

僕「え?何をですか?」

男「おまえ、ふざけんなよ!」

僕「いえ、ふざけてないです」

男は何かに苛立ったいるが、それが何かは分からない。
そして、ヒートアップするスピードが速い。

猿のように笑っていたところからおよそ30秒ほどで
もう怒りの頂点まで達していた。

僕「ちょっと、あの、お客様、僕は何かしましたか?」

男「だから!おまえが、△ふ;おhw開ける!!」

246という都内屈指の大通りを走る最中に
ガチャガチャと助手席の扉を開けようとしている。

僕「あーちょっとお客様、危ないですよ!」

男「チッ!お前が悪いんだろ?なぁ」

何が悪いのかは言ってくれないが、とにかく何かが悪かったらしい。
とはいえ、こちらは何もしていない、
むしろメンドクサクならないように煽てていた。

さっきまで芸能人の話を聞いて猿はどこにいったのか。

僕「(途中交番があればよるか~)」

そう考えながら、男の言った目的地を目指し続けた。



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