#タクシードライバーは見た「ゲームがはじまる」
何かに対してネガティブな感情を抱くとき、
それをゲームをしているように変換することができると楽になる。
タクシーでお客様に出会ったときもそう。
東京・赤坂にあるミッドタウン、その周辺から六本木交差点へ向かう30歳ほどの女性をお乗せした。
スラリとして綺麗で、港区女子的な雰囲気をした女性。
女性のお客様は一度タクシーで嫌な経験があり、「舐められないように」なのか、威圧感のような雰囲気を出して乗ってくることもあるが、
この時はもう手を上げた様子からそれが窺えた。
この時点で、「めんどくせぇ」と選択することも出来るが、
それではこのお客様がまたタクシーを嫌いになる。
真摯な対応をすることはもちろんのこと、そこでゲームが始まる!
乗って来た時の威圧感を、降りる頃に和らげることができたら、俺の勝ち。
勝ち、というよりミッションクリア。
明確な基準はないが、乗って来たときより口調が優しくなったり、
声のトーンが上がっていればという、僅かな変化でしかない。
誰かと電話をしている等、別のことに意識が行っている場合は
判定外になる。
特に電話をすることもないまま、
降りる頃になにも変わっていないようであれば、負け。
真摯さが足りないってこと。
いまのところ、ほぼ全勝。
ただ、この時のお客様は信号が青であれば15秒で着く距離で
すぐゲーム終了した。
少なからず負けでは無いように感じたからドローにしておく。
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