フレデリックの新しいアルバムが出る。
さっきその中から1曲ラジオで解禁になった。

サビのフレーズがなんとなく相対性理論だなーと思いながら聴いていて、ラジオ終わりに久しぶりに相対性理論聴いてみたら、
いろーーーんなこと思い出したよ。

現状打破の仕方がわからなくて
毎日沼袋の通りを眺めながらぼーっと
たこ焼きクルクルまわしていたことを。
（私はたこ焼き屋のお姉さんだった）

そこで私と違って全然ぼーっとしていなかった
旦那がアルバイトで入ってきて
とんでもない人見知りぶりに最初は確実に嫌われてると思ったことを
（まじで目も合わせてもらえなかった）

音と匂いで私は構成されているんだなあ。

たこ焼きの生地がこびりついた寸胴とか
きったなかった床とか
あんまり好きだと思えなかった常連の人達とかがなんだか急に愛おしく恋しい気持ちになる。

元恋人も、行っていた美容室も、好きだった中華料理屋の中国人夫婦も、美味しくない西友も
テスコっていうスーパーも、マックも。
もう誰も何もなくなってしまった。

20代の私は沼袋に置いてきた。

だから今もたまに西武新宿線に乗って
あの頃の私に会いに行く。

沼袋駅はきっと一生私の墓場だ。