田谷昂大(たや たかひろ)

石川県輪島市在住、30歳。輪島塗の製造販売を手がける田谷漆器店(創業202年)の10代…

田谷昂大(たや たかひろ)

石川県輪島市在住、30歳。輪島塗の製造販売を手がける田谷漆器店(創業202年)の10代目。 東京の大学を卒業して外資系ホテルで働いたあと、5年前に家業を継ぐため実家に戻る。 田谷漆器店 http://www.wajimanuri.co.jp

最近の記事

舳倉島

舳倉島に行ってきました。 舳倉島って知らない人が多いんですが、輪島市なんです。 輪島の沖合50キロに浮かぶ、鮑の名産地です。 舳倉島も輪島市なのに、これまで一度も行ったことがありませんでした。 輪島の港から午前に舳倉島に向けて船が出ており、その船が夕方に輪島に向けて帰ってきます。 日帰りの小旅行です。 バードウォッチングが好きな方や、魚釣りが好きな方が訪れるようです。 いい意味で本当に何もない。 民宿は2つ。その2つはお休みだったので、食事をする場所もなく。 輪島から持っ

    • 国産ワイン

      輪島塗の取引先巡りと、お酒の仕入れに行ってきました。 輪島塗の話はいつもしているので、今回はお酒の話です。笑 今年もCRAFEATのお酒を仕入れに料理人の奥村と旅をしました。 昨年はオープン前に、長野と山梨をまわったので、今年は北海道です。 ついに見つけました。本当にすごいワイナリー。 余市にあるocci gabi wineryがとてもすごかったです。 オーナーの落さんにワイナリーをご紹介いただき、併設されているレストランでワインと食事をいただきました。 そのこだわりがとて

      • 出張

        はじめの100日記念をみんなで祝ってから、5日経ちました。 その間出張をしています。 金沢を出て 長野→東京→唐津→有田→伊万里→福岡と周ってきました。 この間にも沢山の方々との出会いがあり、交流があり、温かさを感じ、自分には輪島塗があるからこそ、人との縁が生まれていくのだと改めて感じています。 今回の出張のメインは、唐津の式典への参加でした。 「十三番曳山水主町鯱 保存修復事業落成記念式典」に出席しました。 修復が終わり、2年が経ちました。この期間中はコロナウィルスの感染

        • 息子100日

          はじめの記念日でした! 一(はじめ)が生まれて、もう100日近くが経ちました。 よく話し、よく笑い、よく寝るとっても良い子です。 生まれる前までは、息子ってかわいだろうなーと思っていましたが、そんな想像はとっても小さかった。かわいくて仕方がない!!! 日に日に成長する息子は、毎日変わっていきます。今日の息子に明日会えないのかと思うと、寂しいような嬉しいような気持ちになります。 そして、出張や仕事で留守の間にしっかりと息子を育ててくれている妻には感謝しかありません。 今日は、

          卓球女子決勝

          昨日は卓球女子の決勝に行ってきました! 今回色々とアレンジしてくださった込山さんが男子の決勝から横にいてくださり、卓球の解説もしてくださるので、ようやく見るポイントも少し分かってきました。 平野美宇選手登場。相手は高校生の大藤選手。平野選手はテレビでもよく見ますし、明るいキャラクターが会場を和ませていました。その平野選手に立ち向かう高校生の大藤選手もすごかった。どっちに勝って欲しいとかはなかったですが、強い平野選手に挑む大藤選手を応援してしまいました。 表彰式の日本生命レ

          卓球の頂点

          日本のプロ卓球リーグ「Nojima Tリーグ」の男子ファイナルに来ました! 田谷って卓球してたっけ?って思われるかと思いますが、温泉宿か児童館でしかしたことがありません。笑 なぜ今回ファイナルを見に来たのかと言うと、2021,2022シーズンのベストオーダー賞の盾が、田谷漆器店の輪島塗だからです。 ファイナルの前に表彰式があり、勝ち取った選手に授与されます。 今回はご招待いただき、本当に素晴らしい席をご用意いただきました。 元々スポーツ観戦は大好きですが、コロナ禍になり初め

          田谷漆器店のデジタルへの取り組みが「デジタルわかる化研究所」で紹介されました。

          デジタルとは程遠いと思われがちな伝統工芸の世界ですが、田谷漆器店は、手仕事の大切さを維持しつつ在庫管理などではデジタルを積極的に活用したほうがいいと考えています。 このたび「デジタルかわる化研究所」のそのあたりを取材していただきました。 ちなみに、記事の中では「全日本人 輪島塗化計画」と紹介されていますが、私(田谷昂大)の想いを正確に表現すると「全日本人 味噌汁椀 輪島塗化計画」です。 日本人なら誰しも漆器で飲むお味噌汁の美味しさを知っているはず。その味噌汁椀にこそ、輪島塗を

          田谷漆器店のデジタルへの取り組みが「デジタルわかる化研究所」で紹介されました。

          蒔絵の技を使い漆絵を施したワイングラスが北陸中日新聞にて紹介されました。

          田谷漆器店の新たな試み、蒔絵の技を使い漆絵を施したワイングラスが北陸中日新聞で紹介されました。こちらのグラスは田谷漆器店がプロデュースする飲食店「CRAFEAT」(クラフィート)にて実際にご使用いただけます。またお店ではこのワイングラスをご購入いただくこともできます。

          蒔絵の技を使い漆絵を施したワイングラスが北陸中日新聞にて紹介されました。

          新年のご挨拶と第一子

          あけましておめでとうございます。 昨年は沢山の方々に助けていただき、そして温かく接していただき、そのおかげで少し飛躍ができた1年でした。ありがとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 突然ですが!!! 私事ではありますが、結婚して1年弱が経ちました。いつも仕事に理解を示し、助けてくれている妻に頭が上がりません。笑 そして、ここでご報告があります!2021年12月19日に、長男が誕生しました。名前は田谷一(たやはじめ)です。 この世に一生懸命出てきてくれたはじ

          新年のご挨拶と第一子

          CRAFEAT(クラフィート)は今年も挑戦し続けます!

          昨年末に続き、新年早々、田谷漆器店がプロデュースする金沢市木倉町の飲食店「CRAFEAT(クラフィート)」の記事が新聞に掲載されました。 今回は北陸中日新聞1月5日の朝刊で、金沢版のトップ記事「味な挑戦 コロナ下の飲食店」という3回連載の1回目です。 輪島塗をはじめとする伝統工芸品を多くの方々に実際触れてほしいという「伝統工芸体験型レストラン」というコンセプトや開店の背景など、僕がCRAFEATに込めた思いや取り組みを取材していただきました。 長引くコロナ禍の中でも新た

          CRAFEAT(クラフィート)は今年も挑戦し続けます!

          東京新聞と「全日本人 輪島塗化計画」のこと

          今年7月、金沢・木倉町にオープンした和食店「CRAFEAT(クラフィート)」が、東京新聞の「こちら特報部」(12/29)で紹介されました。 最高級の伝統工芸品による食事体験を丁寧に伝えていただいてありがたいです。 記事はこちら「メディア掲載実績」でお読みになれます。 12月から新しく始めたブログ「全日本人 輪島塗化計画」の第2回、「漆器のトップブランド、輪島塗。地位を築いた秘密とその特徴を公開」もアップしました。 輪島塗が日本を代表する漆器ブランドになれたワケを簡単にまとめ

          東京新聞と「全日本人 輪島塗化計画」のこと

          全日本人 輪島塗化計画!

          僕の目標は、全ての日本人に輪島塗を使ってもらうことです。 この目標を達成するために、輪島塗に触れたことのない方にも輪島塗を知っていただきたいと思い、田谷漆器店サイト内に「全日本人 輪島塗化計画」というタイトルのブログを開設しました! 第1回目の記事は味噌汁に使う汁椀についてです。 僕は輪島塗の魅力が一番伝わるところは汁椀だと思っています。ブログでは輪島塗ビギナーに向けて、輪島塗の魅力や普段使いのお椀をお勧めする理由、お勧めのお椀について書きました。 ブログではこれから

          全日本人 輪島塗化計画!

          輪島塗でワイン

          年末年始でワインを飲む機会も多いと思います。輪島塗の酒器というとぐいのみのイメージが強いと思いますが、ワイングラスも作っています。 グラスの下の部分が朱と青の色漆のぼかしになっています。朱は赤ワイン用、青は白ワイン用と使い分けたり、話題の日本ワインを楽しんだりしてもいいですね。 最近は日本酒をワイングラスで飲むことも増えていますので、冷酒を飲むときにも使ってみてほしいです。 ワイングッズでは、ワインクーラーもあります。田谷漆器店感謝祭でも展示しました。 赤のクーラーはY

          弟がオススメする漆絵の「赤富士」

          YouTubeチャンネル「TAYAちゃん!」で、10月に開催した「田谷漆器店感謝祭」のレポート動画第二弾を公開しました。 今回は父である9代目社長編ですが、おすすめ商品を選んだのは社長ではなく、僕の弟の光輝(みつき)です。 光輝のイチオシは、高蒔絵(たかまきえ)という技法で描かれた「赤富士」です。 高蒔絵は、漆を塗り重ねて高く盛り上げて、絵や文様を立体的に見せる技法です。この「赤富士」も漆が山の稜線に沿って盛り上がっていて、富士山の迫力や立体感が表現されています。 赤

          弟がオススメする漆絵の「赤富士」

          猫好きの方にオススメしたい輪島塗

          「三日月猫」という輪島塗のぐいのみです。 蒔絵や螺鈿といった輪島塗の伝統的な技法で模様を描いていますが、ポップで可愛らしく仕上げました。キラキラしてカラフルな螺鈿の三日月がアクセントになっています。 一般的なぐいのみより少しスリムで背が高いので、お酒だけでなくお茶やコーヒーを飲んだり、デザートを入れるのにも使えます。 輪島塗は熱を通しにくいので、温かいお茶やコーヒーを入れても外側は熱くならず、冷たいデザートを入れても外側に水滴がつきづらくて、とても使い勝手がよいです。

          猫好きの方にオススメしたい輪島塗

          抽象画のようにも見えますが

          「輪島塗 椿椀」というお椀です。その名の通り、お椀全体に金で施されている文様は椿の花です。 輪島塗の文様は四季の草花をリアルに描いたものが多いイメージがあるかもしれませんが、こんな風にデザイン化した絵柄のものもあります。 大ぶりなお椀なので、煮物や具だくさんの汁物ものを入れるのにちょうどいいと思います。 モダンなデザインなので、和食だけでなく、クリーム煮やポトフなど洋食でも使ってみていただきたいです!

          抽象画のようにも見えますが