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フォートナイトメタバース×国際バカロレアで、新たな教育を

最近はゲームを教育に使う機会が増えている。
ここでは、国際バカロレア(IB)の視点からフォートナイトメタバース※を活用した教育について書いてみる。

なお、国際バカロレア教育は単なる参照対象であり、ここで書くアイデアは国際バカロレアとは異なる箇所もある。

※ここではフォートナイトクリエイティブを用いたフォートナイトメタバースを主に扱うが、他のメタバースやゲームにも通ずる部分は多い。

・国際バカロレア(IB)とは何か

 国際的な教育機関で提供される教育プログラムおよび資格制度であり、通常の日本の教育とは大きく異なる。
 このプログラムでは、科目間の垣根をなくし学際的なアプローチを重視し、単なる暗記ではなく主体的な思考が求められる。

 例えば歴史の授業では、いつ何が起こったかを覚えるのではなく、「なぜ起きたのか」や「どのような影響を及ぼしたか」、そして「~についてどの程度評価するか」などと、概念的に考えることが多くなる。

詳細はこちらのサイトなどを参考に↓
IBとは | 文部科学省IB教育推進コンソーシアム (mext.go.jp)


国際バカロレアが求める10つの人物像(http://drinkdsm.com/より引用)

 僕は、国際バカロレアにおける概念的なアプローチが、フォートナイトメタバースと非常に相性が良いと考える。

・どのようにフォートナイトメタバースを使うのか

 例えば、縄文時代を再現したマップをフォートナイトクリエイティブで制作する。このマップには縄文時代の特徴である竪穴住居などが取り入れられている。生徒に対しては、このマップを探索させ、「なぜこれが縄文時代だと分かるのか?」といった問いをぶつける。また、マップを探索して生じた疑問や感じたことも深く考えていく。
(→国際バカロレアでは、主体的な姿勢や批判的思考も重要視される)
 こうすることで、生徒は縄文時代の特徴を主体的に把握し、歴史を本質的に理解することができる。

 この例では実際の国際バカロレア教育とは離れてしまう。しかし、造形された物から普遍性を問う姿勢は、国際バカロレアの概念的に考える姿勢と近いと考えられる。現代の日本の教育で取り残されてしまった人たちに歴史を0から教えるためには非常に効果的である。

 逆に、生徒が作成する側に回ることもできる。例えば、「縄文時代のマップを作成せよ」という課題に対して、生徒は自身の知識や縄文時代に関する資料を活用しながら、フォートナイトクリエイティブを使用して縄文時代のマップを作成する。こうして、知識の本質をアウトプットする力を身につけることができる。

 この例では、国際バカロレアにおけるアウトプットの重要性を考慮している。社会では、単なる知識の蓄積だけでなく、その知識をアウトプットし応用する力が求められる。ICTの普及が子供たちの創造性を損なうと言われる中、実際にはメタバースのように簡単に「物作り」ができるようになり、知識のアウトプットによる創造性の向上も期待できる。


・まとめ

 ここまで、フォートナイトメタバースと国際バカロレアを活用した教育について書いてみた。このトピックに関しては、もっともっと書きたいことはあるので、また後日書いてみる。
 だいぶ省略した部分なども多かったが、本稿を通じて、この考えが少しでも広がれば嬉しい。

 最後に言いたいのは、せっかくメタバースなどを教育に導入するならば、従来の教育に縛られず、より革新的なアプローチを模索するべきということだ。就職や受験のシステム自体が変わらない限りは難しい考えであるが、それらを変える力を成長させることを目指し、また誰一人取り残さず教育を提供するという点において、非常に優位性があると考えられる

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